買えないのでござるか!?/画像提供:山田全自動(@y_haiku)

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ちょんまげに着物姿という、江戸時代の町人をモチーフとしたキャラクター。日常のふとした瞬間に感じる喜怒哀楽や違和感を1コマに切り取った“あるあるな光景”を浮世絵調のイラストとお江戸口調で描いている山田全自動さんの (@y_haiku)「山田全自動のあるある日記」を紹介する 。クスッと笑ったり、1人でつっこんだり、「そうそう!その通り」とうなずいたり「しみじみと愉快!」「何も考えたくないときに読むと気分転換になる」と人気で、ライブドアブログで月間1000万PVを達成!今回は山田全自動さんにインタビューも行った。

【漫画】あるあるネタを読む

■何も考えずに読める!自然と心のコリがほぐれていく漫画

山田全自動さんは、Instagramでは100万以上のフォロアー、ライブドアブログでは月間1000万PVを達成するトップブロガーだ。「浮世絵人物と現代が絶妙にマッチしていて超最高です!笑えます」と、読者から声も届く。さらに、福岡在住の著者が博多のよさを描いた「山田全自動の福岡暮らし 」は、Kindleで無料で読むことができる。「出張の食事のときに店を調べて行く」「福岡市民必須グルメ満載」と、アド街さながらの情報網で人気を集めている。

ーーイラストレーター・webデザイナー・web漫画家など、多彩な肩書きがあり、とても器用な印象を受けますが、山田さんが絵を描き始めたのはいつ頃からですか?

2013年頃からイラストを描き始めました。本業としているwebデザインの仕事がきっかけになっています。webサイト内のコンテンツの1つとして、イラストを描いてほしいという依頼が多かったので、自分で描くことができれば、より仕事がスピーディーになるし、デザインのバリエーションも広がるのではないかと思って、練習でイラストを描くようになりました。

ーー現代の浮世絵師(?)として活動されていますが、浮世絵で描くという作画に至るまでの経緯があれば教えてください。

葛飾北斎が作った絵手本集の『北斎漫画』を模写し始めたのがきっかけです。ただ、きちんと学んだわけではありませんので、あくまでも浮世絵「風」という感覚でやっています(笑)。

ーープログ月間1000万PV達成おめでとうございます!PVが上がってきたのは、いつ頃からでしょうか?

昨年の10月ぐらいに、あるあるとは別に4コマ漫画のようなスタイルの投稿も始めたのですが、その投稿が結構評判がよくて伸びたような感じです。

ーー同じように、漫画をweb投稿して収益化を目指す方もたくさんいらっしゃると思いますが、山田さんが目指していたこと、気をつけていたことなどがあれば教えてください。

イラスト1本で生計を立てられたらという目標はありました。気をつけることとしては、毎日続けるとことと、笑えるけどあまり人が傷つかないような感じの内容を心がけています。

ーー「あるある」ネタを描く上で大変なことはありますか?

大変なことはやはりネタ切れです(笑)。ネタ切れにならないように、日々メモなどをしてストックするようにしています。

ーー一番反響の大きかった「あるある」ネタはどれでしょうか?

最近では「子供の頃勘違いしていた事あるある」が反響が大きかったです。あとは「田舎のイメージ」なども反響が大きかったです。

ーーコメント欄が「ござる調」で、とても楽しいですね。読者のみなさんが楽しんでいる感じが伝わってきます。

そうですね、「ござる」とみんなが言っているので、批判的なコメントが書きにくい空気になっていると思います。なのでコメントが荒れないです(笑)。

例えば、「子供の頃勘違いしていた事あるある」で「みんなはどんな間違いをしてたでござるか?」という山田さんの問いかけにコメント欄は「ニコラス・ケイジのことをニコラス刑事だとずっと思っていた」「台風一過を台風一家」など、1000を超えるおもしろコメントが届いた。

読者とブログでつながる山田全自動さんに今後の目標を聞いたところ「書籍をもっと出すこと、そして10万部を超えることが密かな目標です」と語ってくれた。

取材協力:山田全自動 (@y_haiku)