【難読】“けんこ”じゃないの?「堅固」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「堅固」の読み方です。
“けんこ”でしょ? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
■「堅固」の読み方は?
「堅」は、堅守、堅実と読むので、“けん”という読み方をよくしますね。「固」は、固体、強固と読むので、“こ”という読み方は馴染みがあるでしょう。
なんだか、とてもかたそうなイメージの言葉ですが、何と読むのが正しいのでしょうか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“けんご”と読みます。
■「堅固」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「堅固」の意味は以下のように解説されています。
けん‐ご【堅固】
[名・形動]
1 かたくて、こわれにくいこと。転じて、意志がかたく、しっかりしていること。また、そのさま。「―なつくり」「―な決心」2 守りがしっかりしていて、攻められても容易には破られないこと。また、そのさま。「―な要塞」
3 健康で丈夫なこと。また、そのさま。「―なからだ」
[副]
1 まったく。まるで。
「いまだ―片秀 (かたほ) なるより上手の中に交りて」〈徒然・一五〇〉2 必ず。きっと。
「君に―使はれ参らせ候ふまじき物をや」〈義経記・六〉
丈夫でしっかりしている、という意味合いで使われる言葉です。小説などで目にしたことがある人もいるでしょう。“けんこ”と読んでしまいそうですが、“けんご”と読むんですね。
■読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「堅固」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。きっと、いままで“けんこ”と読んでいた人、多いのではないでしょうか。
「固」を“ご”と読むのは、「紙」を“がみ”と読んだり、「毛」を“げ”と読むのと同じ現象なんだそうです。なんだか違和感がある読み方ですが、次に目にした際は正しく“けんご”と読んでくださいね。
(ななしまもえ)
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