将棋の藤井聡太竜王が最年少で五冠を達成しました。今回は、若き天才の想定年収や八大タイトルについてなど、将棋界に関するクイズを出題します。

師匠の杉本昌隆棋士からは「4次元の棋士」「神の子」と喩えられる藤井聡太棋士。

多くの最年少記録をもつ藤井聡太五冠の獲得賞金って?

クイズは全部で5問。何問正解できるかチャレンジしてみてください。問題の答えについては、後ほど詳しく解説します。

問題1.棋士になるための養成機関である「奨励会」。入会条件のひとつとして挙げられるのは次のうちどれ?

A.国家試験に合格すること
B.プロ棋士から推薦を受けること
C.通算の勝率が8割を超えていること
D.3年以上の棋士としての経験

問題2. 藤井聡太竜王の「竜王」は何を意味する?

A.ニックネーム
B.竜のように強いという意味
C.保持しているタイトルの名前
D.所属する棋士団体の名前

問題3.藤井聡太五冠が2021年に得た賞金及び対局料は?

A.約2,000万円
B.約3,500万円
C.約5,000万円
D.約7,000万円

問題4.藤井棋士の自筆サインが入った、アマチュア棋士向けの「免状」はいくら?

A.5,000円
B.10,000円
C.20,000円
D.30,000円以上

問題5.女流棋士の養成機関「研修会」。入会時の年齢の上限は?

A.20歳
B.25歳
C.30歳
D.35歳

答え合わせ

それではクイズの答えを見ていきましょう。

問題1.B)プロ棋士から推薦を受けること

奨励会の受験資格は、「規定年齢以下」かつ「四段以上のプロ棋士からの推薦を受けた人」にのみ与えられます。この養成機関には3段から6級までのレベルがあり、3段昇級者によるリーグ戦で上位2名に残るとさらに上の4段へと昇級できます。

4段以上はプロ棋士と認定され、各棋戦に出場できるように。ちなみに、藤井聡太棋士が4段になったのはわずか14歳2か月のときでした。

問題2.C)保持しているタイトルの名前

現在は藤井棋士、渡辺明棋士、永瀬拓矢棋士の三名がタイトルを分け合っている状態です。

八大タイトル戦の一つである「竜王戦」。現在このタイトルを保持しているのが藤井聡太棋士です。八大タイトルには竜王戦のほか、名人戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦・叡王戦があり、藤井棋士は19歳ながらなんと5つのタイトルを保持しています。

問題3.D)約7,000万円

日本将棋連盟が発表する『年間獲得賞金・対局料ベスト10』によると、2021年の藤井棋士の賞金及び対局料の総額は6,996万円でした。2016年にプロ棋士としてデビューして以降、着実に結果を残し続けている若き天才。2018年時点ですでに約2,000万円もの賞金及び対局料を得ていたというから驚きです。

ちなみに、2021年のランキングで第一位に輝いたのは渡辺明名人。2位である豊島将之九段とはわずか49万円の差でした。

問題4.D)30,000円以上

日本将棋連盟がアマチュア騎士の棋力を公認するため、有料で発行している「免状」。免状にはその年代の将棋連盟会長、名人、竜王の一人ひとりがすべて自筆で署名するため、いま申請すれば「竜王 藤井聡太」の署名が入ります。発行費用は段級位によって異なり、初段の場合は3万3,000円で取得可能です。

問題5.B)25歳

女流棋士を育成する「研修会」には、女流棋士希望研修生の入会は25歳以下までと規定があります。年齢制限がこれだけ厳しいと断念せざるを得ないケースもありそうで、ちょっと残念な気もしますね…。

ちなみに、今月女流棋士2級としてプロ入りした岩佐美帆子さんはまだ16歳。師匠は「答え3」でもご紹介した豊島将之九段で、師匠譲りの角換わり(序盤で角を交換したのち、駒組みを進める先方)を得意としています。

次々と記録を塗り替えるスーパースター、藤井聡太竜王

タイトルをどんどんものにし、先輩でありライバルでもある棋士たちを次々に破る藤井聡太竜王。スーパースターの存在は、その競技を育て、次世代のスーパースターを生み出す土壌となります。今後も、藤井聡太竜王の活躍と将棋界の発展が楽しみですね。

文/山根ゆずか