深田恭子も診断された“適応障害”って…!? 「他人事ではない理由」を精神科医が解説

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女優の深田恭子さんが「適応障害のため活動休止する」ことを、所属事務所を通じて発表して注目されましたが、“適応障害”とはどういった病気なのか気になった人も多いことでしょう。

そこで今回は、精神科医のSidow先生に、適応障害の症状や対策などについて、話を伺いました。“心の免疫力”をケアして、健康的な暮らしを送るための秘訣も伺ったのでぜひチェックしてみてください。

適応障害はどんな病気?画像:mits/PIXTA

--適応障害はどのような病気なのでしょうか?

簡単に説明すると、特定のストレスが長期間続き、精神面や行動に変調をきたす状態を適応障害といいます。具体的には気分が落ちこむ、不安になる、朝起きられなくなる、不眠になる、イライラして何かに当たるなどの症状が見られます。

私の印象ですが、近年、適応障害になる人が増えているように思います。いまや適応障害は、鬱病と同じくらいポピュラーな病気ではないでしょうか。

--どんな人が適応障害になりやすいのでしょうか?

ストレスが持続する環境にいる人、対人関係にストレスを感じやすい人がなりやすいといわれています。

しかし、特定の人が適応障害になるわけではなく、誰でもなりうる病気といえるでしょう。

適応障害の治療法は?画像:JADE/PIXTA

--適応障害の治療法はどんなものがありますか?

一般的な治療法としては、ストレスから離れることが挙げられます。職場がストレスなら仕事を休んだり、人間関係がストレスならその人との距離を置くなどが必要になる場合があります。

ただ、一時的に職場から離れて回復しても、同じ職場に復帰すると症状がぶり返す可能性はあります。同じ仕事だとしても部署を変えてもらったり、労働時間を減らすことが回復への近道でしょう。

--予防するためにはどうすればいいですか?

ストレスを溜めないことと、自分のストレスの原因を理解することをおすすめしています。ストレスが加わっていないタイミングで、「疲れが取れない、やる気がない」と感じたときは、普段の生活がストレスになっていないかを振り返ってみてください。

ストレスを完全になくすことは難しいですが、たとえば仕事以外で適切にストレスが解消できているかが大事です。仕事だけでなく、プライベートでリフレッシュできるような趣味などを持っておくといいでしょう。

いかがでしたか? 適応障害は他人事ではなく、誰でもなりうる病気ということが分かりました。今回の内容を参考にストレスを溜めない生活を心がけましょう。

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

<プロフィール>
Sidow
精神科専門医。SNSを通して心理に関するトピックを発信しており、YouTubeチャンネル『メンタルドクターSidow』も運営している。7万人のチャンネル登録者数を抱え(2021年6月時点)、『YouTube NextUp 2019』の代表にも選抜された。

【画像・参考】
※PanKR・ mits・ JADE/PIXTA(ピクスタ)

深田恭子も診断された“適応障害”って…!? 「他人事ではない理由」を精神科医が解説はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

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