コロナ禍の今、在宅ワークなど自宅で過ごす時間が増えています。もっと広い部屋に住みたいという方や、設備の良い部屋に引っ越したいと思っている方も多いのではないでしょうか。実は最近、マンションを購入する女性が増加傾向にあります。 今回は、独身女性がマンション購入を決意する理由と、自分に合った物件の選び方について紹介します。

30代女性は賃貸に不満と不安を抱きがち

仕事での引っ越しや結婚・出産などのタイミングで、多くの人が「物件を購入するか、賃貸にするか」を検討するでしょう。人によって物件に対しての考え方、転勤の有無などは異なるので、 一概に「物件購入の方がお得だ」「賃貸の方が良い」とは言えません。賃貸か購入かを選ぶには、自分の将来設計と共にライフスタイルや好みなど、自身のことをわかっておく必要があります。

30代の女性には賃貸の生活に不満や不安を感じ始める方が多いようです。
賃貸では壁の色を変えるなどのリフォームやDIYはできませんし、お風呂の追い炊きが完備されていないなど、物件そのもののクオリティも分譲に比べると劣るものが多いです。また、「今後ずっと家賃を払い続けるのか?」「収入のない老後も家賃を払えるのか?」と不安がよぎる方も多くいらっしゃいます。

「資産」と「老後」が女性の背中を押す

物件購入は資産として残るのが一番のメリット

実際に女性が物件・マンション購入に踏み切る理由は何でしょうか?物件購入を選ぶ理由やメリットと共にご紹介します。

物件を購入すれば、住宅ローンとして支払ったお金が“持ち家”という資産に繋がります。賃貸は、家賃を払い続けても当然ですが自分の資産としては何ひとつ残りません。不動産市場はここ10年以上右肩上がりとなっており、今後も急落するリスクは低いと考えられています。そのため売却益を得られる可能性があることもメリットの一つです。売却価格がそのまま手元に入るわけではありませんが、売却益を得られるとその後の人生の選択肢を増やすこともできるでしょう。

住宅ローンは働き盛りの年齢では賃貸より高い金額を支払う傾向がありますが、老後までにはほとんどの方が払い終えています。しかし賃貸の場合は定年を迎えた老後でも家賃を払わなくてはなりません。老後に年金をいくら受け取れるのかが分からないことや、老後の医療費や保険金、税金といった支出を考慮すると、終わりのある住宅ローンの方が将来的に楽だと考えることができます。

自分に合った物件はどう選ぶ?

では購入するとしたら独身女性はどのような物件を選ぶのがいいのでしょうか。

まず最も多い選択肢がワンルームマンションです。自分一人が住む家として購入しますが、転勤や結婚の可能性なども考えて、売却しやすい、または貸しやすい物件を購入するようにしましょう。そのためには、資産価値と流動性の2つを意識することが大切です。マンションの資産価値は築年数だけでなく、駅から近いか、人気エリアか、適宜修繕をしているか、といった項目などで決まります。自分に合った安くて良いワンルームマンションがベストですが、できるだけ予算に幅を持たせ、資産価値と流動性を最優先に決めましょう。

くれぐれも不動産営業マンのゴリ押しで購入を決定することは避けてください。優れた資産価値を持ち、流動性の高い優良物件はそう簡単には手に入りません。購入を考えているなら、まずは信頼のできる不動産会社か相談できるプロフェッショナルと関係性を築くことから始めましょう。現在の不動産市場では、良い物件は内々で取引完了されることがしばしばです。スーモやアットホームといったプラットフォームでも優良物件は稀に出ますが、その選定基準を自分の中に作るためにも有能な不動産パートナーが必須です。

狙い目は都心築古のリノベーション前物件

仕事部屋を設けたい、同棲する予定があるという方には2LDK以上を購入するという選択もあります。売却することも考慮し、出口戦略を考えておくことが重要です。近年人気を集める2LDKは子育てを終えた50代〜60代に、3LDKは子育て世帯に売れやすい傾向にあります。これらの物件は特に、スーパー・ショッピングモール・駅・病院・小学校との距離が資産価値に影響を与えるので、購入時にチェックしましょう。

ひとつおすすめの戦略としては、都心築古のリノベーション前物件の購入です。良い条件の物件を探すのは難しいですが、感性とスピード感を生かして、築古物件をフルリノーベーションしてみるのはいかがでしょうか。物件価格を抑え、都心に住みながら、リノベーションで資産価値を上げることが出来れば出口が見えやすくなります。

資産に余裕がある場合は流動性の高いタワーマンションの購入も1つの手です。特に、埼玉や千葉エリア、TXエリアの再開発タワマンなどは3,000万円程度でも買いやすいものが揃っています。注意すべき点としては、郊外のタワーマンションを購入する場合の資産価値低下リスクです。再開発がどの程度進むのか、周りの環境は将来の生活でも便利なのかも考えておきましょう。発展途上ということは、発展後の姿がまだ見えないということです。

購入した物件は自分の資産として確実に残るので、今の貯金や今後の収入に見通しが立つ方は前向きに考えるのもいいですね。大きな買い物ですから、最初の段階で出口戦略までしっかり考えておくようにしましょう。