25年以上続いたトーク番組の人気司会者で、一時は次期大統領選挙への出馬を願う国民も多かったオプラ・ウィンフリー(65歳)。慈善活動に力を入れ、女子学生のための寮生学校を南アフリカに設立し、学生たちのことを自分の「娘たち」だと考えている彼女。また私生活では1986年から教育者の男性ステッドマン・グラハムと交際を続けている。そんな彼女が、事実婚を貫いている理由について語った

チャリティイベントで、パートナーのステッドマンと出会ったオプラ。交際スタートから数年後に婚約をしたことをきっかけに、将来的には結婚し、子どもを設けることを考えたこともあったそう。一時は子ども部屋をつくるためにシカゴにマンションを購入したことも。

ところが自身のトーク番組で様々なゲストの話を聞いていくうちに、「母親になるためには強い責任と多くの犠牲が必要である」と気付いたそう。

「苦しみを抱えている多くの人々と話しました。苦しみの多くは、両親になるという仕事がどれだけ重大なことか事前に気付かなかったからだと思ったの。私は他の母親たちのように(生活を)区別する能力を持ち合わせていない。丸一日かけて子育てをする日々は想像できないし、そうしている母親を尊敬しています。彼女たちは、ふさわしい敬意を払われていない」

さらに結婚をしていないことを後悔していないとも。

「私はプロデューサーと1日17時間働いていた。家に帰ると2匹の犬とステッドマンがいて、彼は私がなりたい自分でいられるよう応援してくれている。私に『朝食は? 夕食は?』と要求することは一切ないの。もし結婚していたら、関係も変わっていたと思う」
「彼も私も、『もし結婚をしていたら破局をしていた』と話すんです。絶対にね。お互いに結婚への理想を持っていたから。一切後悔していないわ」

あえて結婚をせず、自身の子どもを持たない生き方を貫いているオプラ。多様な生き方があることを改めて示してくれた。