「常識」をゆさぶられる!現代アーティスト、レアンドロ・エルリッヒの過去最大規模の個展が開催

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国際的に活躍するアルゼンチン出身の現代アーティスト、レアンドロ・エルリッヒは、その作品で私たちの「常識」に揺さぶりをかけてくる。例えば、見慣れているはずなのにどこか違和感を感じる風景には、よく見ると驚きの仕掛けが! そんなエルリッヒの25年にわたる活動の全容を紹介する、世界でも過去最大規模の個展が開催される。作品を通して常識や思い込みを取り払えたら、新しい世界が見えてくるかも。

◆8割が日本初公開!日常風景がテーマの作品に参加して錯覚や音の効果が体感できる

2017年11月18日(土)から2018年4月1日(日)まで、六本木ヒルズ森タワー53階の森美術館では「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」を開催。今回は、エルリッヒの1995年から2017年までに制作された作品のうち約40点を紹介するけれど、その8割が日本初公開とか。

視覚的な錯覚や音の効果を用いることで不思議な感覚と驚きにあふれるエルリッヒの作品は、観客が参加して体験することで完成される。さらに、作品のモチーフとなるのは建物や地下鉄、エレベーターといった、誰もが目にするような日常のありふれたものばかりなので、親しみやすいのも特徴のひとつ。



レアンドロ・エルリッヒ《建物》(部分)2004年 リノリウムにデジタルプリント、照明、鉄、木材、鏡 800 x 600 x 1,200 cm 展示風景:104-パリ、2011年 ※参考図版

写真は、エルリッヒの作品の中でも特に人気の高い「建物」シリーズの一部。まるでアクロバットみたいな体勢で壁や窓枠に張り付いた人々も、実は床に置かれた建物の壁面に寝転がっているだけ。鏡の効果で、不思議な自分の姿が見られるという参加型のインスタレーション作品。写真に撮って楽しむこともできるので、作品の一部になってSNS投稿するのも面白そう。

◆色とりどりの手漕ぎ式ボートと水面に映る反射のイメージも、実は…

展示室の中で、水に揺れながら漂う手漕ぎボートを見ると船着場のようにも思える。でも、そこには一滴の水もなくて、水面にボートの姿が映りこんでいるように見えるだけ。水に反射するイメージも、ボートも、実は同じ素材でできた立体物。分かってしまえば、船着場の風景は一変して「アート」にしか見えなくなりそう。こちらの作品は日本初公開。



レアンドロ・エルリッヒ《反射する港》2014年 展示風景:「ハンジン・シッピング・ザ・ボックス・プロジェクト2014」韓国国立現代美術館、ソウル、2014年
Courtesy: National Museum of Modern and Contemporary Art, Korea; Art Front Gallery; Galleria Continua

◆廃校の教室に迷い出た亡霊?社会問題を考えるヒントになる作品も 

今回の展覧会のために制作される新作「精神分析医の診察室」は、廃校となった学校の教室が舞台。ガラスで仕切られた2つの部屋の一方に入ると、自分の姿がガラスにうっすら映りこんで、廃墟の教室に迷い出た亡霊のようにも見える。錯覚による非日常な体験とともに、日本が抱える少子化や過疎化などの問題についても考えさせられる作品になっている。



レアンドロ・エルリッヒ《精神分析医の診察室》2005年 展示風景:プロア財団、ブエノスアイレス、2013年 撮影:Clara Cullen ※参考図版

◆自分の姿が映らない試着室の鏡が無限に続く!作品で不思議な感覚を体感して

日本初公開の「試着室」という作品は、体験型のインスタレーション作品。試着室の中に入ると、前方だけでなく左右にも姿見が。だけど、自分の姿がどこにも映っていなくて、その代わりにどこまでも試着室が続いているのは不思議な感覚。自分が鏡の内側と外側の、どちらに居るのか分からなくなってしまう。

私たちの見ている日常の何気ない風景が、アーティストの仕掛けた作品によって、奇妙な空間に一変してしまう。「現実はひとつだけではない」と言うエルリッヒからのメッセージを、ぜひ展覧会場で体験して。



レアンドロ・エルリッヒ《試着室》2008年 展示風景:イグアテミ・ショッピングモール、サンパウロ、2016年 撮影: Luciana Prezia Courtesy: Iguatemi Shopping Mall

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TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F森美術館
アクセス:東京メトロ日比谷線 「六本木駅」1C出口よりコンコースにて直結、都営地下鉄大江戸線 「六本木駅」3出口より徒歩4分・「麻布十番駅」7出口より徒歩5分 ほか

会期:2017年11月18日(土)〜 2018年4月1日(日)
※会期中無休
開館時間:10:00〜22:00(最終入館 21:30)
※火曜のみ17:00まで(最終入館 16:30)
入館料:一般1800円、学生(高校・大学生)1200円、子供(4歳―中学生)600円、シニア(65歳以上)1500円
※展覧会のチケットで展望台・東京シティビューにも入館可(スカイデッキを除く)

NAOKO YOSHIDA (はちどり)

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