ロサンゼルス在住のマイク・マトラは当時、あまりにも困窮していた。大事な友人の誕生日にプレゼントを買うどころか、一杯奢ってあげることすら出来ないほどだったのだ。



どうしようかと散々考えた結果、彼はその友人がレディオヘッドの大ファンであることを思い出した。マイクは自分の作画力をフルに活用し、レディオヘッドが生み出した全ての歌詞を使ってトム・ヨークの肖像を描くことを思いつき実行、それをプレゼントしたのだ。その友人はもちろん大喜び! さらには周囲からも大きな反響を呼ぶこととなった。それほどその作品が素晴らしかったのである。

その日以来、マイクはビートルズのメンバーや、映画『パルプ・フィクション』『シャイニング』などを同様の手法で描き、各所で絶賛されている。ひと作品につき26時間以上も要するが、本人はちっとも苦にならないと言う。「大変なことだとは全く思ってないよ。いいタイミングで会うべき人に出会って、そして自分の手の力をフルに発揮してひたすら作業に打ち込む、ってだけさ」と彼は<Huffington Post>のインタビューで話す。これからの彼の作品作りにおいて、一体どんな作品やアーティストがモチーフになってゆくのか楽しみである。

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