トム・クルーズが信奉している新興宗教サイエントロジーが、トムの妻候補をオーディションで選んでいたという報道が出ている。

<Huffington Post>によると、候補にはかつて、ドラマ『モダン・ファミリー』のセクシー美女ソフィア・ベルガラやスカーレット・ヨハンソンといったセレブの名も挙がっていたという。

さらに『ヴァニティ・フェア』誌の最新号では、2004年にサイエントロジーの幹部デヴィッド・ミスキャヴィッジの妻シェリーが、(前妻ニコール・キッドマンに続く)次のミセス・クルーズ候補を探すように言われたと伝えている。

その結果、妻候補に挙がったのは、イラン生まれでロンドン育ちの女優ナザニン・ボニアディ。彼女もまた、当時はサイエントロジー信者で、トムとは2004年11月から2005年1月までデートを重ねていたという。同誌によると、ナザニンはトムとの交際に際し、サイエントロジー側から毎日監視され、個人情報や性生活などを明かすよう強制されたという。

同誌はさらに、ナザニンが自分の恋人を含む交友関係をすべて断つよう言われたと紹介。彼女は秘密保持の契約書に署名をし、万が一"間違いを犯した"ら、サイエントロジーにとっての敵とみなすと言われていたそうだ。

トムとナザニンの関係は、1か月あまりは幸せに満ちたものであったそうだが、その後トムに対し失礼な振る舞いをしたとして、彼女は米フロリダ州にあるサイエントロジー・センターに送られることに。精神的苦痛に耐えられなくなったナザニンさんは、秘密を漏らしてはいけないという契約にもかかわらず、友人に打ち明けたという。この友人はサイエントロジー側にこれを報告し、ナザニンは罰として"夜中に便器を歯ブラシで磨いたり、浴室のタイトルを綺麗にしたり"することをさせられたそうだ。彼女はその後も、街角でサイエントロジーの創設者L・ロン・ハバードの著書を売る羽目になったそうだ。

一方、トムの代理人は彼の"妻オーディション"に関するこの報道を全面否定。トム側は一連の報道が「雑誌の販売部数を増やすための、全くの嘘」だと説明している。

とはいうものの、『ミリオンダラー・ベイビー』や『クラッシュ』でアカデミー賞を獲得し、元サイエントロジー信者でもあるポール・ハギス監督は<Showbiz411.com>に対し、彼女と自分は3年くらいの付き合いで、サイエントロジーに対する疑惑を調査する中で、共通の友人を介して出会ったと告白。ナザニンは自分とサイエントロジーとの一連の関わりを深く恥じており、これまで口をつぐんできたという。監督はまた、サイエントロジー側が彼女を無常ともいえるやり方で罰しただけでなく、その後も沈黙を守るよう脅していたことに驚いているともコメントしている。

トムの"妻候補"だったというナザニン・ボニアディ

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<トムの"恋人・妻オーディション疑惑"を否定したサイエントロジー側>