今年はエアコンを稼働させないと命にかかわりそうなほど、暑い夏。とはいえ、女性にとってのエアコンは“快適”と“寒い”がつねに隣りあわせということもありがちです。特に自分でエアコンのコントロールができず、かつ長時間過ごす職場では、つねに自分で快適な環境にするかが重要。しかしその一方同じ空間で過ごす男性は、夏の職場の室温についてどう感じているのでしょうか?

女性で夏の職場の室温に満足している人はわずか3割!

「株式会社インテージ」では、首都圏で仕事をもつ20〜59歳の男女に「夏の職場の設定温度」に関する意識や実態を調査。こちらによると、実際に職場で設定されている冷房温度の平均は「25.7℃」だといいます。ではこちらの設定温度対して男性と女性はどう感じているのでしょうか?その結果は以下の通りです。

男性と女性で快適な温度は違いますが、現状ではどちらも設定温度に満足していない状況です。

「ちょうどいい」と感じている人は男性で40.1%、女性で30.6%。どちらも半数に満たないことが判明しました。ちょうどいいと感じていないケースでは、男性は圧倒的に「暑いと感じることが多い」と回答していますが、女性は「暑い」と「寒い」がほぼ半数。同じ設定温度でも、人によって感じかたはかなり異なるようです。

エアコンの位置に対して自分のデスクがどこにあるか?ということも大きく関係しそうです。

男性は暑くてもエアコン設定温度を変えず、じっと我慢する人が多い!

では職場が「暑いとき」や「寒いとき」、エアコンの設定温度を変えることはしているのでしょうか?同調査では男女別にそれぞれ「暑いとき」と「寒いとき」で行動を調査。結果は以下の通りとなりました。

男性に比べて女性が冷えやすいのは、筋肉量が少なく熱を発する量が男性に比べると少ないからだと言われています。

まず暑いときの場合「寒がる人がいるので」「設定変更は面倒なので」と理由は違っても、男性で一番多いのは「我慢」。こちら48.2%で、女性が36.5%と比べても我慢する率が高いことが分かります。一方女性で一番多いのは「周囲に確認して温度を下げる」「自分の判断で温度を下げる」を合わせて「下げる」で38.5%。こちらは男性だと28.6%となっており、暑い時のエアコンの設定温度は女性に主導権があることが多いといえそうです。

では「寒いとき」はどうでしょうか?男性で一番多いのは、なんと「寒いと感じることがない」(29.9%)。対して女性は「暑がる人がいるので」「設定変更は面倒なので」を合わせた「我慢」が36.6%。そして「周囲に確認して温度を上げる」「自分の判断で温度を上げる」を合わせた「上げる」の合計が34.9%で、やや「我慢」が多いものの半々くらいとなっています。やはり寒い場合でもエアコンの主導権は女性にあるようです。

暑くてもエアコンの設定温度を変更せず、ぐっと我慢する男性社員。そんな彼らが愛用しているのがエアコン以外の「職場の暑さ対策グッズ」で、同調査によると以下のようなグッズを使っているようです。

男性が「職場の暑さ対策」として使用しているグッズ

うちわ/扇子……38.7%(女性32.9%)

汗ふきシート……25.0%(女性28.1%)

卓上扇風機……18.3%(女性8.4%)

クール素材の衣類……11.5%(女性12.8%)

衣類用の冷感スプレー……8.2%(女性11.4%)

シャツのえりに貼る冷感シート……1.1%(女性1.0%)

参考に各グッズで女性が使っている割合と比較してみましたが、男性が女性よりも使っている割合が多いのは「うちわ/扇子」と「卓上扇風機」「シャツのえりに貼る冷感シート」。中でも「卓上扇風機」で9.9%もの差がありました。男性は女性に気を遣いつつ、自分でも快適にするように頑張っているようです。そんな努力に感謝しつつ、女性はエアコンから自分で身を守るように対策しましょうね。

【調査概要】
調査主体:株式会社インテージ
調査地域:首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)
対象者条件:20〜59 歳の有職(パートタイム/アルバイト含む)男女
対象人数:1,490人
調査実施時期: 2018年6月18日(月)〜2018年6月21日(木)