「働きすぎ」と感じたら。働きすぎのサインと対処法

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働きすぎと言われる日本人。日々の生活の中で、そう感じる瞬間は少なくないはず。仕事をがんばるのはいいことだけれど、がんばりすぎる毎日では、いつかスタミナが切れてしまうことも。「働きすぎ」と感じたら、一度自身の働き方と向き合ってみるといいのかもしれません。そこで今回は、働く女性の労働実態と「働きすぎ」と感じたときの対処法をご紹介します。

■働きすぎ女性の実態

どんなときに「働きすぎている」と感じるのでしょうか? 働く女性たちに、自身や周囲の人を見て「働きすぎている」と感じる瞬間を聞いてみました。

◇働きすぎと感じたことがある人の割合

Q.あなたは自分自身が働きすぎている、と感じる瞬間がありますか?

ある……50.3%
ない……49.7%
※有効回答数390件

◇働きすぎだと感じる5つの瞬間

☆残業が多い

・「ひとりひとりに割り当てる量が多すぎて、みんな余裕がないし残業ばかりしている」(32歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

・「残業のしすぎ。常に追われている」(26歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)

☆休日がない

・「休みが週に一度あればいいほう。働いている時間が長すぎる、休みを返上して働いている」(27歳/不動産/秘書・アシスタント職)

・「土日休みのはずなのに出勤がある。出勤してもその分の振替休日が取れない」(30歳/機械・精密機器/販売職・サービス系)

☆体調を崩した

・「仕事をはじめてから体重が15キロ落ちた。周囲や家族から疲れた顔をしていることが多いと言われるようになった」(32歳/情報・IT/販売職・サービス系)

・「慢性的に吐き気・頭痛・肩凝り・腹痛・目眩がする」(29歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)

☆精神的に追い詰められている

・「冷静さが欠けているとき。正常な判断ができていないとき」(27歳/その他/その他)

・「心に余裕がなくなり、優しい気持ちがなくなる」(29歳/商社・卸/営業職)

☆さぼっている人を見たとき

・「ゲームしている上司を見たとき」(27歳/金融・証券/専門職)

・「先輩たちは私語をしているのに、自分は仕事を黙々とやっているとき」(25歳/金融・証券/営業職)

・「だらけた人がまわりにいるからそう思ってしまう」(24歳/その他/その他)

やはり、残業が多いときや休日出勤をするときに、「働きすぎ」と感じるようです。また、興味深かったのは「さぼっている人がいたとき」という意見。だらだらしている人を見ると「自分はこんなにがんばっているのに……」と感じてしまうようです。

■「働きすぎ」と感じたらすべきこと

働きすぎることにはどんなデメリットがあるのでしょうか? また、「働きすぎる状況」を改善するためのアイディアをアンケートからご紹介します。

◇働きすぎることのデメリット

☆精神的なストレス

・「働くために生きているような感覚に陥る。楽しみがなくなる。イライラしてしまいまわりによくない影響を与える」(24歳/金融・証券/営業職)

☆体調不良

・「寝不足、体調不良などの生活習慣の乱れ」(27歳/不動産/秘書・アシスタント職)

・「すぐに風邪を引いたり、インフルエンザにかかりやすくなる」(31歳/情報・IT/事務系専門職)

☆生産性の低下

・「心身の疲労。ひとりあたりの労働生産性が低くなる」(23歳/金融・証券/販売職・サービス系)

・「精神的に余裕がなくなり、結果的に仕事も生産性がないものになりがち」(29歳/その他/クリエイティブ職)

働きすぎのデメリットのトップは「精神的、肉体的な不調」でした。放っておけば病気などの原因になる可能性があるので、軽視できません。さらに注目すべきは、働きすぎにより「生産性が下がる」という意見。心身が不健康ではいい仕事ができませんよね。

◇働きすぎを改善するためにできること

☆職場が何らかの対策をする

・「適度な休憩、業務量の見直し、または業務の再振り分け」(34歳/金融・証券/その他)

・「休みにくい雰囲気や早く帰りにくい雰囲気を、上の人から改善していく」(27歳/不動産/秘書・アシスタント職)

☆政府や国が動く

・「日本人は世界の国に比べると働きすぎている。国がきちんとしてほしい」(34歳/医薬品・化粧品/専門職)

・「本当に働き方改革するなら、政府には少しでもそのために資金投資をしてほしい」(27歳/その他/事務系専門職)

☆自分の意識を変える

・「仕事を引き受けるときに、締め切りまでにそれを終わらせられるかよく考えて引き受けること」(27歳/その他/その他)

・「一度仕事を中断して別のことに打ち込んでみる」(30歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)

働きすぎる状況を変えるためには、自分だけでなく、政府や会社などの協力が不可欠と考えている人が多いようです。また、思い切って休んだり、転職などを視野に入れたほうがいいという回答もありました。

■働きすぎと感じたら無理をしないこと

「働き方改革」という言葉が流行りましたが、まだまだ実現までの道のりは遠そうなイメージを受けました。一生懸命働くことは素晴らしいことですが、働きすぎにより、体や心のバランスを崩してしまっては意味がありません。「働きすぎかな?」と感じたら、自分の業務を見直してみるなど、少しでもリラックスできるように心がけましょう。

(篠崎夏美)

※画像はイメージです。

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年2月28日〜3月3日
調査人数:390人(22〜34歳の未婚女性)