歴史的大ヒットを記録した『タイタニック』での共演以降、固い絆と友情で結ばれているケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオ。

そんな彼らが、「2人と一緒に食事ができる権利」をオークションに出品して話題を呼んだのは、昨年7月のこと。実はあの時のオークションが、その後ある女性の命を救うことに繋がっていたのだとか!

その女性の名は、ジェマ・ナトールさん。コスモポリタン アメリカ版によると、彼女は歯科助手として働いていたイギリス在住の29歳の女性で、妊娠1カ月目のときに卵巣がんと診断されたそう。

そこからケイトとレオに命を救われるまでの経緯について、先日TV番組『This Morning』で語ったジェマさん。

がんと診断された後も、ジェマさんはお腹の赤ちゃんを守るために治療を拒否し、無事に娘さんが生まれた時には、余命6カ月と宣告されたのだとか。

化学療法や放射線治療を受けたものの、ついに脳への転移が発覚した彼女は、2017年5月から、ドイツにある有名なクリニックで免疫療法をスタート。しかしこの治療には、1セッション9万8,000ドル(約1,000万円)という莫大な金額がかかり、計6回のセッションを受ける必要があったジェマさんは、募金サイト<GoFundMe>でページを立ち上げることに。

ちょうどその頃、ケイトは卵巣がんに苦しんでいた自身の母親の治療法を探すため、この病院についてリサーチをしていたそう(残念ながらケイトの母は、昨年に他界)。その中で、ジェマさんのページに辿りついたという彼女。同じく『This Morning』に電話出演したケイトは、当時のことをこのように回想しています。

「(ページを見た瞬間)こう思ったの。彼女を死なせるわけにはいかない、って。私の母の病状はとても悪くて、先が見えない状態だった。だからもし私が、この若いお母さんを助けるために役に立てたなら、きっと母も私を誇らしく思ってくれる…そう思ったのよ」

その後ケイトは<GoFundMe>での寄付金集めに協力し、28万ドル(約3,000万円)まで集めることに成功したものの、まだまだ治療費は足りない状況。そこで彼女は、「今こそレオに電話する時ね」と思ったのだとか。

「レオに電話で話したの。『一緒にチャリティーディナーか何か、そういった類のことができないかしら?』って。そしたらレオがこう言ってくれた。『もっといい方法がある。レオナルド・ディカプリオ財団がチャリティーオークションを開くから、サントロペにおいでよ。そこで僕たちはジャックとローズとして、ディナーの権利をオークションに出品しよう』って」

<People>によると、レオとケイトはこのオークションによって135万ドル(約1億4,700万円)を集め、半分はレオナルド・ディカプリオ財団に、もう半分をジェマさんの<GoFundMe>への寄付に充てたそう。

その後無事に治療を受けることができ、非常に予後が悪いと言われていたにもかかわらず、ジェマさんは奇跡的にがんを克服。

ケイトは今後も他のがん患者を救うために、活動を続けていく予定なのだとか。「今、新しい基金を立ち上げようとしていて、ジェマにも手伝ってもらう予定なの。彼女が経験したのと同じような状況に陥っている、個人の方を救うための基金にできたらと思ってるわ」。

抜群のチームワークで、1人の女性の人生を救うという奇跡を起こしたケイトとレオ。彼らの素晴らしい友情と、ジェマさんの幸福に満ちた人生が、いつまでも長く続きますように。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:伊藤 由佳里

COSMOPOLITAN US