もうすぐ中学や高校、大学の本格的な受験シーズンに突入します。堅実女子の中には「あの頃大変だったな……」と受験を懐かしむ人もいれば、子どもがいるママだとわが子の将来の受験を想像したり、さらにはすでに受験生のママとして日々胃をキリキリさせている人もいるかもしれません。そう、子どもを持つと今度は「受験生の母」という、新たな立場で受験に挑まなくてはいけないのです。

親戚やママ友のプレッシャーも……気になるのは子どもの成績だけじゃない!

「ライオン株式会社」では、自分の子供が2018年に初めて受験に挑戦する親を対象に、アンケート調査を行なっています。対象者に「子供が受験勉強を開始してから、以前と比べてあなたのストレスは増えたと感じるか」と聞いたところ、受験生の親全体では62.5%が「はい」と回答。さらに母親のみだと、71.5%がストレスを感じていると答えています。

ちなみに父親がストレスを感じる割合は53.5%だそうです。

なぜ母親はここまで子どもの受験にストレスを感じてしまうのか?その実態を調査したものをランキング形式にすると、以下の通りとなります。

子どもの受験で母親が感じるストレス

1位 受験に対する子どもの姿勢・態度……76.9%

2位 子どもの成績……64.3%

3位 受験に必要となる出費増加に対して節約するなど、お金の工面……46.9%

4位 塾の送り迎えやお弁当作りなど受験による家事の増加……36.4%

5位 子どもの受験に対するパートナー(妻/夫)の姿勢……26.6%

6位 同じタイミングで受験する子どもを持つ、知人や友人とのやり取り……21.7%

7位 パートナー以外の親族(祖父母など)からのプレッシャー……7.0%

子どもの姿勢や態度、成績はもちろん、経済面や家事の負担、さらにはパートナーや親族、ママ友づきあいまで!受験のストレスはかなりの多方面に及んでいることが分かります。

学費の工面と塾の送迎などの家事負担は、母親に集中!?

多くの母親が子どもの受験に対して大きなストレスを抱え、これなら「当事者として受験だけに集中している学生時代のほうが気楽だった?」と思う人も少なくないかもしれません。実際同調査で「受験生の子供を持つ親という立場からみて、自分が受験生だったときの受験と、親として迎えている現在の受験はどちらが大変だと思うか」と聞いたところ、全体の54.3%が「親として迎えている受験」の方が大変だと答えています。さらに父親と母親でその割合を比較してみると、母親のほうが圧倒的に現状のほうが大変だと回答!

「自分が受験生の時のほうが大変だった」と考える母親は14.1%だけど、父親は21.2%。「俺が若いころは……」という説教は鬱陶しいものです。

なぜ同じ親なのに、父親より母親のほうが子どもの受験にストレスを感じるのでしょうか?前述で紹介した「子どもの受験で母親が感じるストレス」は父親による回答の調査も行なっていますが、実は母親と父親で大きく差が開いたストレスの項目が2つありました。それはこちら。

子どもの受験で感じるストレスの母親と父親の比較

受験に必要となる出費増加に対して節約するなど、お金の工面……母親46.9%、父親19.6%

塾の送り迎えやお弁当作りなど受験による家事の増加……母親36.4%、父親15.0%

「お金の工面」は普通に考えると、父親が担う収入の問題もかなり大きいはず。しかしこの結果を見ると、実際には家のお金のことは母親に任せきりという父親が多いのかもしれません。さらに「塾の送り迎えやお弁当作りなど受験による家事の増加」は、単純に母親への負担が父親より大きいのでしょう。負担がかかる家事を夫婦でシェアできれば、少しでも母親の負担は軽くなりそうなのですが……。

当事者の子ども以上に、親のほうが合格して感激しているケースもよく見られますね。

しかし自分が過去に受験生だった時も、母親はこれほどストレスを抱えていたのでしょうか?もしそうだとしたら、いつの時代でも子を育てる母親というのは大変です。でもきっと、その分受験に無事合格した時の喜びはひとしおでしょうね。

【調査概要】
調査媒体:ライオン株式会社「ストッパ受験生の親に関する実態調査」
調査期間: 2017年11月30日〜12月4日
調査方法: インターネット調査
調査対象: 全国の男女30歳〜59歳の中で、2018年に中学受験か高校受験を控えている受験生を持ち、かつその受験が“親として迎える初めての受験”である人 男女計400人(男性200人、女性200人)