今、「どうして婚活がうまくいかないの?」「どうすれば結婚できるの?」と悩んでいるアラサー女子が増えています。女友達に相談しても、明確な答えは得られません。この手の話題は、酸いも甘いも経験した百戦錬磨の女性に聞くしかない!ということで、結婚相談所マリーミー代表で婚活アドバイザーの植草美幸さんに教えていただきました。

自分と結婚してくれそうな男性を見極めよう!

「婚活もマーケティングが大事!」と語る植草さん。

よく「結婚したいなら自分の理想のタイプを明確にした方がいい」なんてことを言われますよね。しかし植草さんは、アラサーになると「わたしはこんな人がいいんです」という理想を掲げても結婚できないと言います。

「まずは、自分自身が男からどう思われているのか、第三者的に振り返ってみてください。先に自分を客観的に見つめ直した方がいいんです。というのも、女性側が『結婚したい』と思って探す、というのは全くの逆なんですね。結婚したいなら、『どんな男性なら自分を受け入れてもらえるんだろう』ということを考えないと!こういったところを冷静に判断できないと結婚できません」(植草さん)

すぐにでも結婚したいと思うなら、結婚してくれる男性を探さないとダメ!今から、「こんな男性と結婚したい」から「一体どんな男性なら結婚してくれそうなのか」という目線に変えてみましょう。

なぜなら、31才以上の女性は多くの男性から「結婚相手じゃない」と思われているから。そのため、今すぐにでも出会いがあったら区役所に一緒に行ってくれる男性、つまり結婚の準備ができている男性はどんな人なのかを知っておかないと悪あがきになってしまうそうです。

「それから、仕事をどうするのか、家庭のなかで子育てだけをしたいのか、理想の結婚をイメージしてみてください。この順番で考えて婚活していたら、自ずと夢を見なくなります」(植草さん)

これまで、結婚相手の条件ばかり考えていませんでしたか?結婚したがっている男性のなかから、自分の理想とする結婚生活を送れそうな男性を探すべきだったんですね。

自分の考えを理解してくれる男性と結婚しよう

その人は生き方を理解してくれる?

ただ、出会いを求めて行動してもなかなかうまくいかず、悩む女性は多いです。その場合はどうすればいいのでしょうか?

「実は、出会いがあっても、『この人わたしのタイプじゃありません』とスルーしてしまう女性が非常に大勢いるんですね。そうではなく、目の前にある出会いは全部自分のものにしてください。『わたしを見て!』とアピールして、出会った男性をキープしておくんです。

そもそも、タイプじゃない男性とも結婚していいんですね。タイプじゃないけど、考えを理解してくれる男性だったら結婚相手になりえます。結婚してくれない男性に好き好きオーラを出し続けていても、無理なものは無理なんです。まずは、自分が求められているのかどうかを考えて行動しないといけません」(植草さん)

タイプかどうかより、自分の考えを理解してくれるかどうかで見る。これを心がけるだけで、婚活は大きく変わりそうです。ただ、目の前の出会いを自分のものにするのが難しいのですが……。

「結婚したいなら、ひたすら出会いを求めて100本ノックしないといけません。例えば、1週間に2人のペースで男性と出会ったとします。1か月は大体4週なので、合計で8人しか出会えません。今年は、残り2か月ですよね?8人しか出会ってないのに、あれダメこれダメとなるわけですよね?その8人の男性を結婚相手としていいかどうかをジャッジすると、1人くらいしか残らないんです」(植草さん)

ひたすら出会いの場に行くしかないんですね!しかも、本当は大学を出たらすぐ、もしくは社会に出たらすぐ婚活した方がいいそうです。早めにやっておくと、うまくいきやすいのだとか。男性は選べる立場なので、結婚相談所でも男性は30代でも40代でも、34才までの女性が求められるとのこと。残酷ですね……。

自分の年齢に合った婚活イベントに参加しよう

30代限定のイベントがいいかも。

今、出会いのひとつとしてマッチングアプリが人気です。これはどのように使うとうまくいくのでしょうか?

「そもそも、すぐ好きになっちゃう人、惚れやすい人は使わない方がいいですね。会うと肉体関係になりやすいので、貞操観念がない人は使っちゃダメです。マッチングアプリは、積極性があって、遊ばれない人なら利用してもいいと思います。逆にこっちから遊んであげるよ的な感じだったら、何の痛みもないのでOKでしょう。

顔の見えない人達と連絡をとって会うというのは、危険が伴います。既婚か未婚か、記載された年収は本当なのかどうか、好きになる前にリサーチしておくべきです。ただ、マッチングアプリは恋人探しが目的ですよね。恋人探しと夫探しは真逆の行動なので、そのためと割り切った方がいいでしょう」(植草さん)

婚活イベントはどうでしょうか?

「若い女性がいるイベントはマズイですね、そっちにいっちゃうので。年相応のイベントに行くといいと思います。そういったところだと、小綺麗な女性が勝つので。あと、第一印象が命なので、頑張って磨いた方がいいです。よく話してみたら好きになることもあるので、1回で連絡先を3人分ゲットしてきてください」(植草さん)

連絡先の交換は必須!いい人がいなかったとしても、LINEでやりとりして、もう一度会ってみてから判断した方がよさそうです。

それでは、結婚相談所はどんな人が向いているのでしょうか?

「安心・安全・確実なので、きちんと本気で結婚したい人はどんな人でも結婚相談所が向いていると思います。あと、半年以内、1年以内に結婚したいなどの期間を設けている人、34才・39才になった人、結婚したいのに何をやっていいかわからない人、出会いがない人、相談できる人がいない人も合うのではないでしょうか」(植草さん)

昨今は恋愛離れも深刻で、恋愛経験が少ない男女も増えています。それで、たとえマッチングアプリで会ったとしても結婚まで進まないことが多い状況。その点、結婚相談所は時期が決まっているので結婚につながりやすいのだとか。

なんと結婚相談所は、家庭観を話す時期やプロポーズの言葉まで手取り足取りアドバイスしてくれるそうです。「早く結婚したい!」と思っているなら、考えてみてもいいのかもしれません。

まとめ

結婚に夢を抱いて、あれこれ理想の男性を考えがちですが、そんなことをしていても結婚できないという話は衝撃でしたね。まずは、受け入れてくれそうな男性を探す!女性はつい、相手の男性の悪いところを探しがちですが、それではいつまで経っても見つからないんですね。

最後に、一体どうして婚活中の女性は男性をマイナス採点しがちなのかを植草さんに聞いたところ、「自分中心の考え方になっているから」とバッサリ。

「結局、冷静に判断できていないんです。同じ職場で働く男性は本音で話さず、リップサービスしています。それを男性の本音と履き違えているんです。そんな狭い世間での評価を真に受けて、視野が狭くなってしまうんですね。

こういった考えになるのは、異業種の色んな年齢の人と会っていないからだと思います。年下とも年上とも触れていれば知識が豊かになるのですが、働く女性は凝り固まっています。自分の周りの世界しか見ないので、視野が狭くなっていくんです」(植草さん)

これまで筆者は同じ業種の男性がいいと思っていましたが、この話を聞いて、違う業種の人とも話して視野を広げることも大事だと痛感しました。みなさんも、自分のいる会社、業種が世界のすべてにならないように!

とはいえ婚活は、メンタルがやられがち。闇雲に出会いを求めていると疲れてうつになる女性も多いです。それで次回は、婚活疲れについてお伝えします。「ひとりでいいや」と思い始めてしまった女性、必見です!〜後編〜に続きます。

【取材協力】※東京青山の結婚相談所マリーミー http://marrymeweb.com/