怪談や肝試しは夏の風物詩。霊感がなくても、テレビや雑誌でも心霊現象に関する特集が組まれていると気になってしまいますよね。

でも、見るだけ、聞くだけでは何だか物足りない……。どうせなら、男女で恐怖体験してみたい!

休日は、ライブ以外で出かけることがほとんどない筆者。「一度でいいからリア充っぽいことしてみたい」と思っていました。仲のいい友達はみんな小さい子どもがいるので、肝試しなんて絶対に無理なのです……。

そんななか、何気なくプレスリリースを見ていたら、ホラー×謎解き×合コンのホラコン(株式会社闇×おもコンのコラボ企画)なるものを発見!高橋優似のメガネ男子に「大丈夫だ、俺がいるから」とか言われてみたい!

見るからに怖そう。

これは、もしかしたら怖がりでインドア派な女性向きの合コンかもしれない……。そう思い、ホラコンに潜入してきました。果たして、吊り橋効果で素敵な恋が生まれるのか!?

この前編では、山コン、ハイキングコン、フクロウカフェ交流会で全くモテなかった筆者がホラコンのリアルをお伝えしたいと思います。

開始前から怖かったものの男性陣が親切でした!

当日は19時に廃墟ビル集合。駅から少し離れた場所だったので早めに出発したのですが、案内メールの説明が少なすぎて、全然見つからない!

散々迷って、それっぽいビルに到着したものの、貸し倉庫と書かれていて、廃墟ではない……。しかも、誰もいない……。「マジかよ」と思いながら待っていたら、男女が何人か集まってきました。

廃墟ビル……?

ホラーと謎解きという合コンなだけあって、みなさん若くてオシャレ!これまで参加した婚活パーティーは40代が多かったので、何だか新鮮でした。これは出会えそう……!

貸し倉庫ビルの前でぼんやりと立っていたら係員さんが登場し、その案内に従ってビルの8階で開始時間まで待つことになりました。

開始前なのに、もうすでに怖い!そこは、蛍光灯もクーラーもないコンクリート打ちっぱなしに、ただ青いビニールシートが敷かれているだけ。

一緒にいた、会社帰りのOL風な女性2人とハイキングっぽい格好の女性、好青年っぽい男性2人と、「怖い」「暑い」と呟いてしまいました。

フラッシュで明るく見えますが、実際はもっと暗かったです。

ここにいた男性が女性陣に気を遣ってくれて、ちょっとよかったです。やっぱり気配りできる男性っていいですね。恐怖はあるものの、雑談で少しずつ緊張も解け、テンションが上がってきました。

女性霊の絶叫がジョジョの山岸由花子と完全一致

19時5分くらいになったところで、ホラコンがスタート。参加者は、男性8人、女性7人の合計15人。男女3チームに分かれてアウトドアチェアに着席しました。

椅子の上に謎がかかれた紙とボードがあり、男女で内容は異なるとのこと。筆者は、メガネをかけた男性、体格のいい男性、小柄な男性、何だか気の強そうな女性の合計5人のチームでした。

このホラコンのゴールは、女性の霊を鎮めること。そのための説明を聞くために、アイマスクが配られ、まずは全員が手をつないで円になるように言われました。

知らない人たちの前でアイマスク……!ブラックボックス展で痴漢騒動があったばかりなのに、大丈夫か……?いきなりキスとかされたらどうしよう……。

説明によると、女性の霊は婚約者に裏切られて自殺したとのこと。ここで「次の人を見つければいいじゃん」と思ってしまう筆者は、薄情者でしょうか……。

これで終わりかと思い、アイマスクを外す指示を待っていたら、説明後に耳元でいきなり「ねぇ」と囁かれて、超ビックリ!えぇ〜!?さらに髪の毛みたいなものが腕に当たって、思わず素で「ぎゃあ」と叫んでいました。

近くに、女性の霊的なものがいる!

29才という若さで自殺した紗栄子さん。

本当に驚くと、「きゃあ」なんて可愛い声は出せないんですよね。ほかの人も「触んな!」「ひやぁあ〜」「わっ」などと変な声を出していたので、ビビりな人だったらこれだけで泣いていたかもしれません。

女性の霊的なものはその後「なんで」「どうして」とブツブツ言っていたのですが、次第にヒートアップ。「どうして私を裏切ったのよ〜」と絶叫。『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる山岸由花子ばりの叫びでした。

マジでそっくり。女性の名前は紗栄子でしたが、筆者のなかでは完全に由花子でした。視界が真っ暗だから、本当に幽霊がいるみたいな感覚。ひえぇ〜!勘弁してほしい〜!

ホラコンは出会いより謎解き目的の人たちが多め

わりとこの衝撃が大きく、説明が終わったあとに自然とため息が出るくらい、軽い疲労感がありました。アウトドアチェアに戻ったら、全員で謎解きを始めることに。

「これ、ホントに合コンと言っていいの……?」と思っていたら、その前に自己紹介するよう促されたので、名前と職業を男性から自己申告。ただ、すぐ終わるので覚えられない!

しかも、もう1人の女性は「謎解き目的で来たから」と宣言し、あだ名だけしか言わず……。少し驚きました。こうゆう時間って、アピールするもんじゃないの……?この後の男性も、謎解きが好きで、よくこういったゲームに参加していると言っていました。

あれ……?もしかして、こうゆう謎解きが初体験の筆者は場違いだった……?肝試しも17年以上ご無沙汰だから、ダメだった……?

後日、参加者の目的を株式会社いろもののホラコン担当・山田陵さんに聞いたところ、「全日程中、初日は謎解き目的の人たちが多く、5対5ぐらい。しかし、日数が後ろになるにつれて出会い目的の人たちが増えていった傾向にあります。チケットの販売元などから考えても、8対2くらいで出会い目的の人たちだったと思います」とのこと。

筆者は最終日だったので、出会い目的の人たちが多い回です。しかし、最初のチームは謎解きだけを楽しみたい人たち、という感じ。どうしよう、普段謎解きゲームなんてしないから、全く予備知識がない……!

でも、ミステリーはよく読むから大丈夫かもしれないと思い、この後「ミステリーが好きです」とアピールしましたが、とくに盛り上がることもなく……。浦賀和宏と麻耶雄嵩の大ファンなんですけどね……。知らないですかね……?

「じゃあ、始めますか」と誰かが言い出して、みなさん黙々と謎解きを始めていきました。わ〜ん!悲しい!この自己紹介、意味あったか〜?

みなさん異性より謎解きに夢中でした。

しかも、謎解き目的の女性があっさりと答えを見つけてしまったので、全く自分で謎解きする必要もありませんでした。ミステリーは好きだけど、この謎はチンプンカンプン……。大丈夫なのか……!?

まとめ

ホラコンは出会いが目的の男性は少なめ。ただ、自己紹介以外で男性陣が細かいところで気を遣ってくれることが多く、コミュニケーション力の高さを感じました。ある程度、謎解きについて調べていったほうが楽しめそうです。謎解きを楽しめるお店は都内に多く、新宿に専門カフェもあるそうなので、行ってみるのもいいかもしれません。

果たして、謎解きゲーム初心者の筆者は、高橋優似のメガネ男子とイチャイチャできるのか?後編に続く!

【取材協力】※おもしろ合コン発掘サイト「おもコン」https://omocom.jp/