管理栄養士直伝!インスタントラーメンの栄養たっぷりレシピ

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忙しいときは、きちんと料理をするのも面倒! 簡単に、買い置きのインスタントラーメンで済ませちゃおう……という方も多いのではないでしょうか?

そんなみなさんのために、今回は管理栄養士の筆者が、インスタントラーメンを美味しくヘルシーに食べるコツと、簡単につくれる栄養たっぷりレシピをご紹介します。

インスタントラーメンの栄養価は?

気にされることが多いカロリーは、スーパーやコンビニでよく見かける商品を調査してみると、1食 約100gで400kcal前後のものが多いようです。主な栄養素は炭水化物(糖質)、脂質、植物性のタンパク質。インスタントラーメンとひとくくりに考えてしまいがちですが、商品によって意外と異なるのをご存知でしょうか?

ノンフライ麺や脂質が低い商品を選んで、少しでもヘルシーに

インスタントラーメンを購入する際、カロリーを抑えたい方はノンフライ麺や脂質が低い商品を選ぶことをおすすめします。パッケージ裏にある栄養成分表示の脂質の欄を比較して、値が低いものを選びましょう。

そしてあまり知られていないのですが、実はJASマークがついているインスタントラーメンの多くは、わたしたちの健康に欠かせないカルシウム、ビタミンB1、B2などが強化されています。同じくらいの価格で購入できるので、栄養成分表示を確認して、できるだけ栄養価の高い商品を選ぶようにしましょう。

気をつけるべきは脂質と塩分、ヘルシーに調理する一手間

多くのインスタントラーメンは麺を油で揚げているので、やはり一番気になるのは脂質です。そして次に心配なのは塩分。塩分を取り過ぎてしまいがちな方は、スープの摂取を控えることで塩分の量を加減できます。

また、パッケージに書いてある作り方の通りに調理をすると、麺の茹で汁をそのままラーメンスープに使うことになります。しかしインスタント麺のカロリーを上げているのは、フライ麺を揚げた油。この油は茹でる工程で、茹で汁に流れ出します。そのため、スープを作る際に一手間かけて、ポット等で別に沸かしたお湯を使用することで、摂取カロリーを抑えることができます。

レシピ:野菜たっぷり!疲れた体を潤す“冷やしトマトラーメン”

今回はコンビニでも購入できる材料を使って、インスタントラーメンをヘルシーに変身させる、これからの季節にぴったりの激ウマ簡単レシピをご紹介します。

画像:藤橋ひとみ

<材料/1人分> ※全てコンビニで買えるものを使用

しょうゆ味のインスタントラーメン(今回はマルちゃん生麺を使用)・・・1袋

トマトジュース(食塩無添加)・・・1パック(200ml)

サラダチキン(塊の場合は、ほぐしておきます)・・・1個

ゆで卵、もしくは温泉卵・・・1個

袋サラダミックス・・・1袋

お好みでミックスビーンズ・・・1袋

※ 食物繊維やタンパク質、ビタミン、ミネラルをプラスで補給できるのでおすすめです

<レシピ>

(1)鍋にお湯を沸かし、インスタントラーメンの麺をパッケージに表記通りの時間で茹でる。茹で上がった麺は冷水でしめておく。

(2)器にトマトジュースとラーメンスープを入れて、よく混ぜる。

※ラーメンスープの量はお好みの味で調整してください。

(3)(2)に麺を入れ、その上にサラダミックス、サラダチキン、卵、お好みでミックスビーンスを盛り付けて出来上がり!

画像:藤橋ひとみ

いかがでしたか? しっかり栄養をとることで、夏バテ予防にもなります。料理初心者の方でも簡単にできますので、「時間がないけど栄養を摂りたい!」というときには、ぜひ試してみてくださいね。

【画像】

※ 藤橋ひとみ

【筆者略歴】

藤橋ひとみ

管理栄養士。インナービューティープランナー。豆腐マイスター座学認定講師。お茶の水女子大学を卒業後、大学院に進学。東大先端研にて代謝医学の基礎研究を行う。大手食品メーカーにて商品開発業務を経験後、半年間のベンチャー修行を経て、フリーの道へ。20歳で突然発症したアトピーを、食事で体の内側から根本的に改善した経験から、食事の大切さを体感し、毎日の食事でキレイと自信を作るしあわせごはんのメソッドを、セミナー、料理教室、パーソナルサポート、メディア出演などを通じて提案している。