嫉妬深い女性の特徴って? 恋愛における嫉妬のメリット・デメリット

写真拡大

人間なら誰しもが持っている「嫉妬」の感情。あこがれやうらやましさ程度であれば、自分にとってのいい刺激となるものですが、あまりにも嫉妬深くなりすぎると逆にマイナスなこともあります。そこで今回は、「嫉妬のメカニズム」や「恋愛におけるメリット・デメリット」、「嫉妬深い性格を直す方法」などを心理コーディネーターの織田隼人さんに解説いただきました。

<目次>
■嫉妬心はなぜ生まれる?
・嫉妬のメカニズム
・嫉妬心が“深く”なる原因
■恋愛における「嫉妬」の影響とは?
・嫉妬深い女性の特徴3つ
・恋愛における「嫉妬」のメリット・デメリット
■恋愛における嫉妬深い性格を直すには?
・嫉妬深い性格を直す4つの方法
■まとめ

■嫉妬心はなぜ生まれる?

まずは、そもそも「嫉妬」の感情とはなぜ生まれるのでしょうか? そのメカニズムと嫉妬が“深く”なる原因について教えていただきました。

◆嫉妬のメカニズム

まず、嫉妬には2つの要素があります。ひとつが「妬み」で、人の持っている能力やモノなどをうらやましく思うこと。そしてもうひとつが「ジェラシー」で自分がもっているモノを失ってしまうのではないかという不安や恐れです。

「妬み」は自分より能力の高い人や、自分よりうまくいっている人がいると「うらやましい」という気持ちから「どうして私がそれを手にしていないの!」というふうに怒りや憎しみが生まれます。誰かの足を引っ張る行為をするのも「妬み」がキッカケとなることが多いです。

「ジェラシー」の意味で使われる嫉妬は、不安から生まれます。大事ななにかが自分の手を離れてしまうのではないか、という心配がキッカケとなって自分の自信のなさの分だけマイナスの感情を抱きます。マイナスの感情は大事なモノに向くこともありますし、大事なモノを奪おうとする相手に向かうこともあります。

◆嫉妬心が“深く”なる原因

どちらの「嫉妬」も根本は自分の自信のなさから発生しています。ですので、自信がない人ほど、嫉妬心がどんどん深く強くなっていきます。

たとえば、自分には釣り合わないくらいいい男性と付き合っていたとします。その男性は「いい男」だからこそ、自分にはもったいないくらい、思っている。そうすると“釣り合いがとれていない”という自信のなさから、その男性がほかの女性と話すとそれだけで不安になります。その不安から嫉妬心が生まれ、「あの女なんていなくなればいいのに」と思ったり、「ほかの女としゃべらないで」と思ったりします。

しかし、たとえ彼が一時的に対処したとしても「自分が彼と釣り合っていない」という思いは消えないので嫉妬はちょっとしたキッカケで再発します。この再発を繰り返すことで、どんどん嫉妬心が深くなっていきます。

「彼を信じられるようになるまで」は嫉妬が消えません。ですが、「彼を信じることができない自分自身」を信じられないがために嫉妬がたまっていき、さらに彼も自分も信じられない、という負のループに入り込んでどんどん嫉妬から抜け出せなくなってしまいます。

■恋愛における「嫉妬」の影響とは?

では、この「嫉妬」の感情は恋愛においてどのような影響をもたらすのでしょうか? 「嫉妬深い女性の特徴」と恋愛における「嫉妬」のメリット・デメリットについて聞いてみました。

◆嫉妬深い女性の特徴3つ

1)自分がたいしたことのない人間だと思っている

「私なんて……」が口癖の人に多いです。自分がたいしたことのない人間だと思っているので、「大事なモノを失ってしまうのでは……」、「もう二度と手に入らないのでは……」、とつい考えてしまいます。そして考えれば考えるほど不安や嫉妬がどんどん募っていくことになります。

2)ブランドものが好き

ブランドというわかりやすい価値観に手を出していることから「価値観を人に任せている」ことがある程度わかります。自分に確固たる軸がないけれど「人に認められたい」という自信のなさからブランドという「武器・防具」を身にまとうことで自分の身を守っています。武器や防具で自分の自信を上乗せして精神安定剤にしているので、恋愛などの場面では武器が利用できずに自信のなさがあらわれることが多いです。

3)常に誰かといないと不安になる

誰かと一緒にいたり、誰かと同調することで不安を感じにくいようにしている人も嫉妬しやすいです。女性グループができると嫉妬が生まれる、といわれるのは「誰かと一緒にいないと不安な人」がグループを作りやすいからです。他人をとても気にする性質も持っているので、自分にないものをほかの人がもっていたらそれが妬みにもなっていきます。

◆恋愛における「嫉妬」のメリット・デメリット

恋愛における嫉妬のメリットは、「気持ちを盛り上げる」効果があることです。また、多少の嫉妬であれば相手を「大切にする」効果もあります。好きな人がいるときに発生する嫉妬はジェラシー型であるので「大切な人」「二度と手に入らない人」という、相手を大事にしている気持ちから発生します。そして、その相手を大事にする気持ちが嫉妬というフィルターを通してさらに「この人は大事な人」である、ということを気づかせてくれます。また、愛情から嫉妬は発生しているので「私はこの人が本当に好き」ということも気づかせてくれます。適量の嫉妬は恋を盛り上げるのによい加速装置となります。

一方でデメリットは、嫉妬心が表に出てくると攻撃的になってしまうことです。彼と仲よく話している女性のことを悪く言ったり、場合によっては彼に「ほかの女性と話をしないで」と本来しなくてもよい制限をかけたりなどしてしまうことがあります。恋愛はそもそも「二人で幸せになる」ことが大切なのに、相手のことを制約して相手の幸せを少し減らしてしまうことがあるのです。攻撃的でない女性の場合は、嫉妬からうじうじと悩んだり、友達にひたすらグチをい言ったりなどマイナスの感情をまわりに伝えてしまい、友達からも面倒がられると言うことが起きることもあります。また、嫉妬が激しくなると「愛情を確認しなければ」という思いが強くなり、彼に対して「私のこと好き?」「好きなら○○してくれるはず」というようにどんどん要求が増して、彼を困らせてしまうこともあります。

■恋愛における嫉妬深い性格を直すには?

嫉妬の感情は、ある程度であればいい影響を及ぼすこともあるようですが、恋愛においてはマイナスの影響も多いといえそうです。そこで最後に、嫉妬深い性格を直す方法を教えていただきました。

◆嫉妬深い性格を直す4つの方法

1)嫉妬深い自分を認める

嫉妬深いと自分が感じたら「自分は嫉妬深いかも知れない」と認めてしまうことが大事です。認めてしまうと少し気が楽になりますし、積極的に対策をとろうという気持ちが生まれます。

2)たくさん笑ってたくさん楽しむ

嫉妬はマイナスの感情を生みますので、それだけを彼にぶつけると二人の関係がどんどん悪くなってしまいます。それよりも楽しくなっていれば二人の関係がよくなりますので、好きな人と会っているとき、彼と連絡を取っているときにはたくさん笑って、たくさん楽しむようにすると「幸せ」な気持ちから少しマイナスな感情が減っていきます。

3)「相手を幸せにする」方法を考える

嫉妬の裏側には自分の自信のなさがあります。「釣り合わない」とか「私に魅力がなくて離れていかれたら……」みたいに考えてしまうとマイナスの気持ちを振り払うだけにパワーを使ってしまって、二人の関係をよくする方向には動きません。それよりも「今より彼を幸せにしてやる」という風に考えて彼を幸せにする方法だけを考えてそれに挑んでいくと気持ちが前向きに傾くとともに、相手を幸せにできる自分はすごい、という「自信」が構築されていきます。

4)「好き」を自分から伝える

相手に「好き」といってもらえると嫉妬心が少し落ち着きますが、「私のこと好き?」とか「私のこと嫌いになったの?」というように相手にフォローを求め始めると、男性は疲れていきます。それより、自分から相手に対して好きな気持ちを伝えていくとどんどん嫉妬心も薄れていきます。なぜなら、好きと伝えると「好き」という気持ちが返ってきやすいのでそれで愛情をもらえることにつながるからです。そして、それ以上に「自分の気持ちを好きという前向きなものにする」ことができるからです。

■まとめ

いかがでしたか? 嫉妬深い性格ゆえに、彼を束縛したり重い女になったりして、恋愛がうまくいかないと悩んでいる女性は多いと思います。織田隼人さんの意見を参考に、嫉妬深い性格を直して、幸せな恋愛をしてくださいね。

(文:織田隼人、マイナビウーマン編集部)