まだ使ってないの?プロが教える「アイクリーム」を使うべき理由

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みなさん、この記事を読みながら、眼球あたりを優しく触ってみてください。いかがですか? 眼球はもちろん奥に下がりますよね。なぜでしょう。

それは、顔の中で唯一、下から骨で支えられていない部位が目元なのです。額や頬、鼻やあご、触ってみると、骨があるのを感じますよね。同じ皮膚でも、骨に支えられていない目元部分の皮膚は非常に薄く、特に目の下の部分の皮膚の厚みは、0.5ミリ〜0.6ミリほどしかなく、ゆで卵の薄皮レベルの薄さと等しいのです。

目元は皮膚が薄い分、乾燥しやすい部位でもあるため、念入りなケアが必要です。そんな目元ケアに必須なのが、“アイクリーム”。使ったことがない……という人は、損をしているかも!

若々しさを保つマストアイテム、“アイクリーム”を使うべき理由を、メイクアップアーティストであり美容家である筆者がご紹介します。

年々薄くなる目元の皮膚

目元の皮膚は、元から薄いのにもかかわらず、年齢を重ねるごとに少しずつ薄くなってしまうのです。また、肌奥深くのコラーゲン繊維やエラスチン繊維も加齢とともに減少することから、目の下のたるみやハリ感の低下を生み出します。

他の部位に比べ、3分の1程度の薄さである目元の皮膚は、皮脂腺が少なく、保水力も低いことから乾燥しがち。みなさまご存知のとおり、乾燥は、目元に限らずシワやくすみなどのエイジングサインの原因になってしまいます。

そのため、通常のスキンケアだけでは到底足りません。これらのことから、目元は他の部位よりも、プラスアルファのケアが必要となります。

なぜ“アイクリーム”なの?

顔全体に使用しているクリームを、目元に重ね塗りすればいいのでは?と考える人も少なくありません。応急処置としては、それも可ですが、アイクリームは目元専用で、目元に作用するあらゆる有用成分が配合されていることもあり、一般的なフェイスクリームよりも、より目元のケアに向いています。

また、目の近くに使用することを考えられてつくられているので、顔全体に使用するフェイスクリームに比べて、優しい処方のものが多いのも特長の1つです。

シワに有用的なもの、たるみに有用的なものと、悩み別のものもあるので、ご自身のお悩みに合わせてチョイスするとよいでしょう。

アイクリームは“塗る”のではなく“のせる”

先述のとおり、目元の皮膚は薄いため、摩擦などの刺激に極端に弱いのです。そのため、スキンケアの際、手のひらによる摩擦でさえダメージを受けてしまいがち。

そのため、アイクリームを使用する際には、目元に塗り込むのではなく、クリームを指先にのせたら、目の下、上まぶたに置くようにのせていきましょう。

目元全体的に広げ、指先で軽くトントンとなじませる程度でバッチリです。

アイクリームはまだ早い……と思っているそこのあなた。アイクリームを使用し始める理想的な年齢は、20代半ばあたり。30代、40代でお使いでない方は、いますぐアイクリーム探しの旅へ急いで!

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※ Ariwasabi / shutterstock

【筆者略歴】

黒木絵里

外資系化粧品メーカー2社を経て独立。現在「Eri Kuroki Make-up solution」代表として人材育成やメイクセミナー、コスメ・メイク監修などの美容コンサルティング業務をおこなっている。