30代になると、金メッキや華奢なおもちゃじゃなくて、やはり本物のジュエリーがほしくなります。でも、どこかに個性と遊び心をプラスしたい。そんな方におすすめの七宝焼ジュエリーブランド「Kenichi Kondo」の逸品をご紹介します。

近藤健一(七宝作家・ジュエリーデザイナー)
1981年、名古屋生まれ
小学生の時に埼玉県さいたま市(旧浦和)に引っ越す
武蔵野美術大学金工卒業後、七宝に(正式に)出会い、のめりこむ
現在、埼玉県北本市のアトリエ兼住居にて制作を行う
公式サイト

「伝統技法 七宝焼」のイメージを覆すジュエリー

「七宝焼……って小学生の頃に授業で習ったかも? 古臭い工芸品?」というぐらいの印象しかない方も多いかもしれません。でも、デザイナーの近藤健一さんによって、洗練されてどこか味のある、大人のジュエリーが生まれています。

近藤さんは、美大を卒業後にたまたま縁あって、七宝焼の会社で働き始め、だんだんとその魅力にのめり込むようになったのだとか。もともと「色」を操るのが好きで、テキスタイルデザイナーを目指していた時期もあったそう。そんな近藤さんのカラーインスピレーションから生まれるジュエリーは、七宝のイメージを覆してくれます。

「Studs pierce」税抜2万5000円(修理保証つき)

七宝は、色彩豊かな釉薬(ゆうやく:ガラス質の小さな粒)を高温で焼き付ける金属工芸。このピアスは、淡水パールとの組み合わせが絶妙です! これならビジネスにも使えるし、シンプルニットや流行のホワイトシャツに合わせても、七宝の色がアクセントになり華やかに決まります。

キャッチ部分がパールなので、後ろ姿美人にもなれそうです。一つ一つ手作りの作品ため、商品には修理保証がついていて、できる限り対応してくれるのも安心。

オーダーメイドのブライダルリングも

同じ素材を使っても、偶然か、必然か、少しの調整の違いで、発色の変わる、繊細な七宝焼。お客様との顔の見えるお付き合いも大切にしている近藤さん。オーダーメイドで受け付けているブライダルリングの制作には、できるだけお客様との打ち合わせを重ねるそうです。

細かな質感の違いや、手作りのもたらす風合いにこだわって、試行錯誤の末、今までになかった、特別な七宝ジュエリーが生まれ、ご縁あって出会ったお客様のもとへ……。

小説のようなライフスタイルから生まれる逸品

1階が自宅で、2階がアトリエ。美大時代に出会った奥様と一緒に、自然や田畑に囲まれる埼玉の一軒家で制作に励む毎日。なんだか小説のようなライフスタイル! 今後もKenichi Kondoからどんな七宝ジュエリーが生まれるのか、楽しみです。

ちなみに、私は、ターコイズブルーの四角形と、イエローの三角形の、コンテンポラリーなシルバーピアスを愛用中。ピアスの穴を複数あけている人は、ポップに色々な組み合わせが楽しめそう。少しずつコレクションを増やしたいものです。

Kenichi Kondo
IDEEやCLASKA など、全国のインテリアショップ、ライフスタイルショップやそのオンラインストアなどで取り扱い。詳しくは、ショップページを。
現在、東京都庭園美術館ミュージアムショップ「Noir」でも取り扱い中(4/9まで)。その他、期間限定の販売情報などは、インフォメーションページを随時更新。

(はな)