その気になる「口臭」、放っておくともっと重大なことになる?

写真拡大

 通勤電車やミーティング時に、対面した人からモワッ?と臭う「口臭」、嫌なものですよね。また、自分の口臭を気にしている人も多いはず。

 口臭は口の中の雑菌が増えることで発生することから、食後の歯磨きを一生懸命やっている人も多いでしょう。

「でも、食べてすぐの歯磨きは避けてください。口の中が酸性になっていることが多いので、歯自体を傷つけやすくなります」

 こう話すのは、ある医療ライター。食後30分程度経ってから磨くのが最適だそうで、それまでは、ガムを噛んだりお茶を飲んだりして過ごせばいいそうです。

「口臭の中でも一番気を付けなければいけないのが、歯周病によるものです。歯周病は口の中で発生するものですが、原因菌が出す毒素が血管を狭めて、心筋梗塞になる確率を高くするのです。それに歯周病の人はそうでない人に比べて、脳梗塞の発症率が2.8倍になると言われています」(前出・医療ライター)

 歯周病は、歯を失ってしまうだけでなく、命まで脅かすことになりかねない病気だそうです。

「また、歯周病は以前から糖尿病の合併症の一つとしても発生すると言われていましたが、逆に歯周病になると糖尿病症状をさらに悪くすることがわかってきました。お互いに悪影響を与え合っているのです」(前出・医療ライター)

 もし「歯周病かも?」と心当たりがあるようであれば、すぐに歯科医院で治療をしたほうがいいそうです。

「朝起きた時に口臭が気になる、口の中が粘つくといった感じがあるのは、就寝中に口の中が乾燥して雑菌が増えているからです。口呼吸で寝ていたり、睡眠時無呼吸症の可能性がありますから、こちらも命に関わることもあります」(前出・医療ライター)

 たかが口臭、口の中をきれいすれば防げると安易に考えず、いろんな可能性を考えて対処していきましょう。