やりすぎるとダルダルに!? 「顔のマッサージ」の正しいやり方
顔にたるみが出てくると、老けて見えたり、疲れて見えたり、太って見えたりと、いいことはひとつもありません。
気にして毎晩マッサージをしている方も多くいらっしゃいます。リンパの流れがよくなる、筋肉がほぐれる、コラーゲンが生成されるなど、マッサージは顔によい効果があります。
しかしそのマッサージ、実はやりかたや頻度を間違えると、逆にたるみの原因になってしまうことがあるんです。
今回は現役エステティシャンである筆者が、マッサージがどうして“たるみ”を作るのかご説明いたします。
■たるみの原因は2つ
たるみには様々な原因が考えられますが、大きく分けると2つ。“老化”と“皮膚の伸び”です。
(1)老化・・・年齢や紫外線が原因で、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などのハリを保つ力が弱まる。筋肉の衰えが原因で皮膚を支えきれなくなり、たるむ。
(2)皮膚の伸び・・・太ったり痩せたりを繰り返すことで皮膚が伸びて下がることがあります。またマッサージのしすぎでも皮膚が伸びます。ポニーテールや頬づえなどの生活習慣でも起こる可能性があります。
マッサージには、血行促進効果や新陳代謝を上げる効果、また細胞を活性化する作用があり、老化が原因のたるみ改善には効果的です。
しかし、マッサージも間違えた方法で行うと皮膚を伸ばしてしまい、逆にたるみを引き起こす原因ともなってしまうのですね。
■老化のたるみを改善する正しいマッサージのしかた
クリームやオイルなど滑りがよいものを多めに使用し、皮膚が動かないようにします。
また、筋肉の流れを意識しマッサージしましょう。そうしないと筋肉が驚いてしまい、揉み返しのような現象が起こってしまうかもしれません。
リンパを意識するのは大切ですが、リンパだけを意識すると顔の筋肉や皮膚は下へと下がってしまいます。リンパと筋肉、両方を理解しマッサージをすることをオススメします。
■毎日やる必要はない
顔のマッサージは、5〜8分程度で十分。こすらないなど最大限の注意をはらうなら毎日行っても構いませんが、化粧水や乳液など化粧品を付けるときにもマッサージと同等の効果がありますので、そのように考えると毎日する必要はないでしょう。
皮膚は、押すだけでも“伸び”が起こります。ゴムも伸ばしたり縮めたりを繰り返すと伸びきってしまいますが、それと同じような原理です。
化粧品販売員さんやエステティックサロンでは、毎日お店でマッサージするべきと教えられるかもしれませんが、それは営業目的で、施術はプロが行ってくれます。自分で実施する場合は少し違うのだと頭に入れておいてください。毎日するならば、確実に正しいやり方を頭に入れておいてください。
いかがでしたか? たるみ対策で行っているマッサージが、間違った方法でやっていると逆効果になってしまうことも。
正しい顔のケアでたるみを解消してくださいね。
【筆者略歴】
※ 山田みき ・・・ エステティシャン・美容師。自身のアトピー・アレルギーを機に美容を学ぶ。NHKにてエステ指導や雑誌掲載多数。エステ・ヘアメイク・着付け各種コンテスト優勝及び上位入賞の経験をもつ。
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