「坂本龍馬展」京都や東京、長崎、静岡で開催 - 没後150年、現代人を魅了する龍馬の心根に迫る

写真拡大

「特別展覧会 没後150年 坂本龍馬」が、2016年10月15日(土)から11月27日(日)まで京都の京都国立博物館で開催。その後、長崎、東京、静岡の順に巡回する。

[ この記事の画像をもっと見る ]

日本の歴史上の人物の中で、現在最も人気のある人物の一人である坂本龍馬。彼の没後150年を迎えようとする今、龍馬が現代の日本人を惹きつける理由は何かという観点で、本展は構成されている。

彼の自由な発想や先見性、行動力、交友の広さ、家族への愛情、楽しげな文章表現などは、それを知った作家の創作意欲を掻き立てることもしばしば。それによって生まれた作品たちが、様々な媒体を通じて現代の日本人を魅了し続けている。

現在の龍馬のイメージを形作ったのは、昭和30年代後半に書かれた司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』。しかしながら、明治時代に生きた龍馬を知っていた人々は彼の功績をすでに理解しており、明治39年の没後40年祭には、すでに主要な手紙や遺品が集められ、展示公開されていたという事実がある。

本展では、薩長同盟や大政奉還などの歴史的評価はさておき、龍馬直筆の手紙に焦点を当て、彼の心根の真実に迫る。また、京都国立博物館に収蔵されている遺品の公開や、近年発見され、解明が進む書状、剣術免状など、彼の資料が幅広く集結する。

書物だけでなく、龍馬の愛用した刀も、全会場で展示。彼が近江屋で暗殺された時に所持していたであろう刀や、坂本家に戻されたものがお披露目される。また、北辰一刀流の目録が複数あったことや、刀の最新の研究成果も同時に閲覧することができる。

龍馬のファンもそうでない人も、彼の人となりや現代に与えている影響を、展覧会で実感してみてはいかがだろう。

【概要】
特別展覧会 没後150年 坂本龍馬
■京都国立博物館
期間:2016年10月15日(土)〜11月27日(日)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
開館時間:9:30〜18:00(金曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで。
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
■長崎歴史文化博物館
期間:2016年12月17日(土)〜2017年2月5日(日)
休館日:定休日なし(メンテナンスのために休館する場合あり)
開館時間:8:30〜19:00(12/30〜1/3は、10:00〜18:00)
住所:長崎県長崎市立山1-1-1
■東京都江戸東京博物館
期間:2017年4月29日(土)〜6月18日(日)
休館日:毎週月曜日(5/1と5/15は開館)
開館時間:9:30〜17:30(土曜日は9:30〜19:30)
※入館は閉館の30分前まで。
住所:東京都墨田区横網1-4-1
■静岡市美術館
期間:2016年7月1日(土)〜8月27日(日)
休館日:月曜日(7/17、8/14は開館、7/18は休館)
開館時間:10:00〜19:00
※入館は閉館の30分前まで。
住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3F