女子が読んでも楽しいスポーツマンガを、ブックコンシェルジュがセレクト

写真拡大 (全4枚)

なでしこジャパンのニュースを耳にしたり、7月10日にスタートした深夜ドラマ『初森ベマーズ』のテーマが、青春スポ根だったり、この頃、女子スポーツが話題になることが増えているみたい。スポーツに興味はあるけどカラダを動かすのは苦手…なんて人は、気分だけでも楽しんでみるといいかも。 

そこで、多彩なマンガのラインナップを誇る、老舗書店「芳林堂書店 コミックプラザ」の店長・佐々木さんに、女子が主人公のスポーツマンガ3選を教えてもらった。笑えて泣けて感動できるスポーツマンガで、この夏はアツくなってみる?◆天才たちの苦悩や人間ドラマに共感できる!


「高校女子バレーを舞台にした女子スポーツマンガです。ある過去の出来事からバレーボールに向き合えなくなってしまった主人公が、高校生になったことを機に再びバレーと対峙し、仲間やライバルたちと切磋琢磨しながら、自らも成長していく姿を描いています。今いちばん勢いを感じる、女子スポーツマンガだと思います」

名門バレーボール部の中等部に在籍する、主人公・大石練。過去のトラウマから実力を隠し、万年補欠の日々を送っている。ある日、けがをしたチームメイトの代わりに試合に出場することになり…。高校女子バレーボールを舞台に、バレーを愛する人々を描く群像劇。現在、『イブニング』にて連載中。

『少女ファイト1』日本橋ヨヲコ著/講談社/648円

◆運動音痴の主人公ががんばる姿に勇気をもらえる!


運動音痴で文科系女子の主人公・東島旭。高校へ進学したことを機に“今までとは違う自分になる”と決意する。とある日行われた部活説明会で、「高校部活界のアメリカンドリーム!スポーツに縁のなかった人間でも全国にその名を轟かすことができる」という薙刀部のうたい文句に感激した旭は入部することにするが…。ユニークなキャラ揃いの薙刀部で、旭の青春が始まる!

「マイナースポーツである“薙刀”にスポットを当てていることに、まず興味を惹かれませんか? もちろん薙刀について知らなくても楽しめます。スポーツ音痴の主人公ががんばる姿にグッときますし、小ネタも満載で、笑えて泣ける。しかも感動できる良質なスポーツマンガです」

『あさひなぐ1』こざき亜衣著/小学館/566円

◆女子スポーツマンガの王道をチェックする!


「浦沢直樹さんが描いたスポーツマンガの金字塔ともいえる作品です。世の中に女子柔道ブームを巻き起こした大ヒット作なのですが、連載されていたのは1980〜90年代。なのでもしかしたら、読んだことがない方も多いのではないでしょうか? ぜひ一度読んで欲しい作品です」

天才柔道家の祖父・猪熊滋悟郎の指導の元、3歳からハードな柔道の稽古をし続けている、主人公・猪熊柔。天才でありながらもその腕前を隠していた柔だったが、次第に柔道の世界で活躍するようになる。柔道の物語だけでなく、新聞記者と柔のラブストーリーも楽しめる、柔道恋愛マンガ。

『YAWARA!完全版15』浦沢直樹著/小学館/1188円