空気を包み込むように、かたちを自由に変える紙の器。新しい感覚を持つ若手建築家、鈴野浩一と禿真哉によるユニット、トラフ建築設計事務所が2010年にデザインした「空気の器」だ。小物を入れるトレイ、花瓶の装飾、ワインのギフト包装、またオブジェなど様々な使い方ができる「空気の器」は、元は切り込みの入った一枚の紙。その紙を立体的に広げ、かたちを整えると一つの自立した器が現れる。紙なので薄くて軽く、器になると張り