ユースカルチャーという意識が日本にも湧き起こり、音楽の世界でも既成のシステムに同調せず、自らの世界観を模索するロック・ミュージシャンが現れた1970年代。ロック・フォトグラファーの第一人者と して、この時代の胎動をその真っ只中で撮り続けてきた井出情児は、いわば「時代の目撃者」ともいえる。(写真上)「村八分」photo: 井出情児アングラと呼ばれていたロック・シーンを被写体に選ぶ写真家が極めて少なかった70年代に