立っていることが健康に重要な鍵を握っていた―立って過ごす方法

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ここ数年、オーストラリアでは、肥満・2型糖尿病・心臓疾患・がん・早死になどは、座っている状態と関連しているという研究が進められてきました。現代人は、睡眠時間を抜いても、平均して7〜10時間ほど座りつづけていて、これが健康的な問題に影響を及ぼしていると専門家は述べています。

そして、オーストラリア保健省から出た新しい運動ガイドラインには、適度な運動をすることが身体に良いという従来の健康論を覆す内容が入っていました。それは、たとえ十分な運動をしていても、長時間椅子に座っている状態がつづくと喫煙と同じくらい、健康へのリスクがあるというのです。

どうして座る状態が身体に良くないのか真相を研究していくうちに、立っているほうが座っているより、体内の脂肪や糖分を処理する酵素がより多く製造されることがわかりました。

どうやったら座る時間を減らすことができるのか、職場や家で座る時間を少なくする工夫を紹介します。

職場
●椅子から立ち上がる回数を増やすために、プリンター・コピー機・ゴミ箱・引き出しなどを机から離れた場所に設置
●社内で電子メールで同僚と連絡を取り合わず、直接会いに行き話す
●規則的に立ち上がったり伸びたりするのを日課にするように、どこかに掲示しておく
●水を多く摂取することにより、ボトルを取りに行ったりトイレの回数が増える
●ランチ時にたとえ10分でも歩く
●勤務先には車を使わず、歩くか公共の乗り物を使う


●電話で話すときには家の中を歩き回る
●テレビを観るときに、アイロンがけなど家事を立ちながらする
●テレビのリモートコントロール機を遠くに置く
このような行動をいつも心に留めて実践することをお勧めします。

参考: Why the exercise guidelines take a stand on sitting
http://www.abc.net.au/health/features/stories/2014/02/24/3947295.htm