生理痛をやわらげる食べもの・3つ

写真拡大

生理の時は、身体が重かったり、むくんだり…それだけでもブルーなのに生理痛が強いと外出する気もなくなってしまいますよね。どうしても辛い時には鎮痛剤に頼るのも仕方ありませんが、できれば生理痛のない体質にしたいもの。そこで今回は、生理痛をやわらげる食べ物を3つご紹介したいと思います。

生理痛が起こる仕組み

生理直前になると、子宮内膜からプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。このプロスタグランジンは、以下の3つに分けられます。・プロスタグランジンE1…生理痛やPMSを軽くする・プロスタグランジンE2…子宮を収縮させて生理痛の原因となる・プロスタグランジンE3…子宮の過剰な収縮を抑える

これらのホルモンのバランスが崩れることで、生理痛が強まります。お肉に多く含まれるアラキドン酸は、生理痛の原因となるプロスタグランジンE2を作る働きがありますので、注意しましょう。また、子宮周辺の血行が良くないと痛みが強まりますので、身体を冷やさず血行を良くしておくことも大切です。

生理痛をやわらげる食べ物(1)青魚

青魚に含まれるEPAは、子宮の過剰な収縮を抑える働きのあるプロスタグランジンE3を作ります。それだけでなく、血液をサラサラにして血行を良くする効果もあります。EPAは、青魚の油に多く含まれているため、煮たり焼いたりすることで約20%、揚げ物にすると約50%の油が流れてしまいます。青魚を食べる時は、お刺身で食べるか煮汁も一緒に食べられる水煮缶やオイルサーディンなどがおススメです。

生理痛をやわらげる食べもの(2)牡蠣

牡蠣に豊富に含まれる亜鉛には、様々なホルモンの合成を助け、ホルモンバランスを整える働きがあります。特に女性ホルモンの分泌を活性化させる働きがありますので、生理痛の緩和に役立ちます。また、牡蠣には亜鉛だけでなく、血液のもととなる鉄分、リラックスに関わるセロトニンを合成するビタミンB群も含まれていて、女性には大切な食べ物です。特に亜鉛は不足しがちな栄養素と言われていますので、牡蠣だけでなく豚のレバーや煮干し、アマランサスなど亜鉛が豊富な食べ物を食べるようにすると良いでしょう。

生理痛をやわらげる食べ物(3)クルミ

クルミに含まれるαリノレン酸は、体内でEPAとDHAに変換されます。青魚が苦手な方はクルミでEPAを摂ることもできますね。また、クルミに含まれるリノール酸は、体内でγリノレン酸に変換されます。このγリノレン酸は、生理痛やPMSの症状を軽くする効果のあるプロスタグランジンE1を作り出します。αリノレン酸は、亜麻仁油、エゴマ油などにも豊富に含まれていますので、お料理に使うオイルを変えてみるのも良いですね。

■おわりに

いかがでしたか?EPAや亜鉛は、生理痛だけでなくPMSの症状の緩和にも効果があると言われています。生理痛がひどい方や、ホルモンバランスの崩れを感じる方は、ご紹介した食べものを食べて、いつでも元気な笑顔で過ごしたいですね!

(岩田麻奈未/ハウコレ)