え?男の人も乳がんになるの?「はい」―研究結果

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乳がんと言えば女性がかかる病気であると誰もがそう思っているでしょう。10月は乳がん予防の強化月間となっていますので、あちらこちらでその象徴であるピンクリボンを見かけるでしょう。

ピンク色は女性を象徴していますが、実は乳がんは男の人でもかかる可能性があるそうです。

驚くべきことに、世界中で毎年2000人以上の男性が乳がんという診断を受けているのです。昔からこれだけ多くの男性が乳がんにかかっていたのかというと、そうではなくここ25年間のできごとだそうです。

25年前に比べると男性の乳がんの発症率が26%にもアップしているそうです。日本ではまだあまり知られていないことですが、アメリカなどでは男性が乳がん検診におとずれることも多くなっていて、過去5年に比べるとその数が7%から一気に44%まで増えたそうです。

男性の間でも自分が乳がんにかかるかもしれないという意識が高まっていることの証拠です。

また男性が乳がんにかかった場合の手術方法なども女性と変わらないということが明らかになっています。アメリカ人のジョンは自分が乳がんであると診断されました。

医者は彼は男性なので乳房を除去することに関してなんの抵抗もないだろうと考えていたのですが、彼は乳房の温存を希望しました。

自分の体にメスを入れないで、最小限の傷で済むようにしたいと考えるのは女性だけではなく男性も同じなのです。

映画女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳がんの危険性があるため、乳房を切除して再建したできごとはまだ耳に新しいですが、男性が乳がんにかかったときも同じような手術方法を採る可能性が今後増えていくとの意見が出されています。

女性だけではなく男性にも徐々に増えている乳がん。いつか日本でも男性のための乳がん検診が行われる日が近いのかもしれませんね。

参考:Men Get Breast cancer Too
http://health.yahoo.net/articles/breast-cancer/men-get-breast-cancer-too