妊娠期間は10カ月じゃなかった?!5週間まで個人差ありと研究報告
出産予定日はあくまでも予定であり、この日に本当に出産する人の方が少ないそうですね。この予定日の計算法は、ママになる人なら誰でも同じ計算式があてはめられます。
しかし、妊娠の経緯もそれぞれなら、体のつくりや外因環境も異なるわけですから同じ期間で生まれると考える方がそもそも無理があるのかもしれません。
それを証拠に米国の新しい調査のよると、妊娠期間はこれまで考えられていたよりもっと大きな自然の幅があると報告されています。
通常産婦人科では、最終月経の始まりの日から280日目を出産日として計算しています。しかし、実際この280日目に子どもを産む人は全体のたった4％。約70％の妊婦さんが妊娠予定日の10日前後に出産を迎えています。
個人の本当の妊娠期間を知るため、ダルハムナショナル研究所のアナ・マリー・ジュキック博士率いるチームは、ホルモンの変化を観察。
それにより排卵の日にちと受精卵が子宮に着床するタイミングを計ることに成功しました。そして出産までの全妊娠期間を追うことで125人分の正確な妊娠期間を計算することが可能に。
「排卵から出産までの平均期間は、268日で、これは38週と2日にあたります」と答えるのはジュキック博士。彼女が2010年から2013年の間に行った調査によると、6件の早産を除外したにも関わらず、妊娠期間には5週間も差が出たといいます。
一般に通用している妊娠予定日の計算法は正確でないことは知られていますが、これは計算間違いのせいとされて注目を浴びていませんでした。今回の調査で初めて妊娠期間には自然な波があることが明らかになったのです。
出産予定日が近づくと、実際は“大よそ“でしかない予定日を判断材料に陣痛促進や帝王切開などの処置が行われることがあります。そのため、学者たちは医師は“自然の妊娠期間”を考慮に入れるべきだとしています。
※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー（http://www.worldjumper.com）の協力により執筆されました。
参考： Studie: Dauer von Schwangerschaften schwankt starker als gedacht
http://web.de/magazine/gesundheit/kind/17715954-studie-dauer-schwangerschaften-schwankt-staerker-gedacht.html#.A1000145
