『サンモニ』はなぜ炎上を繰り返すのか。「反日」「左翼」批判だけでは見えない“本当の問題”
9月6日の放送でネパールの大洪水について、フォトジャーナリスト、安田菜津紀氏が温室効果ガス排出国である日本にも大きな責任があるとコメントしたところ、批判が殺到。「日本の10倍排出してる中国の責任は?」と指摘されました。
◆サンモニ炎上の背景にある、本当の問題
今回の安田氏の発言の前には、歌手の加藤登紀子氏が北方領土について日本政府の見解と異なる意見を述べたことが大きなニュースになりました。こちらも、同様に「反日」、「左翼」的だとして、激しい批判にさらされています。
このように、口を開けば叩かれる状態のサンモニですが、筆者は「反日」とか「左翼」的なのはひとつの芸風であり、番組のカラーとして否定されるべきものではないと考えます。それこそ、観たければ観ればいいし、嫌なら観なければいいだけの話です。
しかし、問題は、このように炎上を繰り返しているうちに、そのためのネタとして生け贄にされてしまうことです。すると、その芸風自体の信用が失われてしまうことになるのです。
もちろん、コメンテーターたちはみんな真面目です。数少なくなった硬派な報道番組の最後の砦として、そして、保守色を強める高市政権の暴走を食い止める防波堤よろしく懸命に踏ん張っていることは、画面越しに伝わってきます。
◆真面目すぎるサンモニが陥った「一本調子」
けれども、サンモニは真摯さゆえに自滅しているように見えます。なぜなら、スポーツコーナー以外の番組の流れがすべて一本調子で、世界情勢を深刻に憂慮するだけの空気に支配されているからです。
こう言うと、「硬派な報道なんだから当たり前だろう」と反論されるかもしれません。特に、芸能や食べ物の話題ばかりの情報番組であふれ返るいま、サンモニの取り組みは称賛されるべきだろうと。筆者も、基本的にはその意見に賛同します。日本のテレビは朝から晩まで食べ物とアイドルのことを流しすぎです。
けれども、サンモニの生真面目さは、それを考慮しても、あまりにも一方通行なのです。どういうことかというと、まず4人ほどのコメンテーターがいても、意見はほぼ一点に集約されてしまうのです。

