NHK朝ドラ『風、薫る』28歳俳優にときめかずにはいられない!一瞬の愛おしい仕草と、凛とした佇まいの魅力
常に凛としている佇まい、愛おしい仕草の数々など、細かな演技の節々で、ミュージカル界のプリンスらしい華麗な躍動感が表現されている。
視聴者は、甲斐翔真にときめかずにはいられない。“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。
◆鼻息が荒い男性求婚者たち
彼は、東京に戻ってきたりんの自宅に押し掛けてくるなり、自分と結婚すれば幸せになれるからと一方的にまくし立てる(第97回)。一方、もう1人の主人公・大家直美(上坂樹里)に求婚する陸軍二等軍曹・小川吾郎(甲斐翔真)は、いつも紳士的ではあるが、肝心の求婚に関しては焦ってしまったようだ。
吾郎が求婚を決めたのは、第96回で直美と会話する団子屋「田之上屋」での場面だった。彼は言う。「直美さんの大好きなりんさんに、いつかお会いしてみたいものです」。
すると直美が、同じ屋根の下で支え合いながら暮らすりんのことを「家族なんで」と言う。羨ましそうに笑う吾郎が、じゃあ自分も家族になろうと思ったのはまさにこの瞬間だと思う。
◆団子の串を回転させる仕草
帝都医大病院を辞め、設立した看護婦会の運営が軌道に乗ってきた直美は、心に余裕もでき、吾郎のことを素直に好きだなとは思っている。
だが、家族になりたいとまでは思っていない。2人の会話場面で、テーブルに置かれた団子の串がそれを物語っている。
直美は2串の団子を先に食べ終わっていたが、まだ一緒にいたい吾郎は団子を1つだけ残していた。おもむろにその串を手に取り、下から上に小さくくるりと回転させる。何とも愛おしい仕草で、恋占いでも始めそうな雰囲気ではないか。
両想いなのだから、焦る必要はない。だが、吾郎は焦った。2人は毎週土曜日に会う約束をしている。
第98回、待ちきれずにやってきた吾郎が改まって「結婚してください」とプロポーズする。それに対して直美は脊髄反射的に拒絶してしまう。それでも変わらず会ってほしいと彼は彼女に懇願するが……。
◆甲斐翔真にときめかずにはいられない!
第99回、吾郎は待ちぼうけになる。直美はきてくれなかった。そこへ偶然、りんがやってくる。自己紹介した吾郎が、りんの席のランプに火をつけてやる。寂しげな彼が、マッチを擦る手元の仕草がこれまた愛おしい。
愛おしいが、決して弱々しいわけではなく、常に凛としている。直美にプロポーズしようと意気込んでやってきたときも、戸口の前に立つ吾郎は軍人らしい毅然とした佇まいで、ハッとさせるくらい上品だった。
あるいは直美と出会ったばかりの場面。第13週第65回、病院内の廊下で直美に歩み寄る吾郎の動作は、今にも踊り出しそうだった。
2026年はロングラン作品『ミス・サイゴン』など、話題のミュージカルに出演する予定の新星スター俳優だけはある。小川吾郎役の特徴的仕草だってもっとミュージカル的に大きな身振りにすることができるのに、そこは映像作品に合わせて慎ましい。
第100回では念願叶って、吾郎は直美と結婚する。吾郎が見せる、満面の笑みが感動的だ。本作第20週、甲斐翔真にときめかずにはいられない!
<文/加賀谷健>
【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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