濃厚シーンに絶賛!父は香川照之、「大河ドラマ」で異彩を放った22歳“3世俳優”に業界人が争奪戦を予感するわけ
かなりレアな存在の3世俳優のなかから、今回は歌舞伎俳優の市川團子をピックアップしたい。
◆華麗なる一族の3世、市川團子
2004年生まれの團子は、祖父が二代目・市川猿翁、父は九代目・市川中車(香川照之)という華麗なる一族の出身だ。
そんな團子だが、歌舞伎の世界だけでなく、映像作品の俳優としても評価が上がっているところだ。現在放送中のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に、團子は森乱役で出演。登場シーンは少なかったものの、印象に残る演技を見せ称賛を集めている。
◆繊細な心境を表現する「勘」の良さ
まず、同作で團子が見せ場を作ったのが、森乱の初登場回となる第25回「変事の予兆」だ。この回では、森乱の相撲シーンが描かれるのだが、少ないセリフの中で小栗旬が演じた織田信長への忠誠心をうまく表現した。
信長が行った相撲は、裏切りの疑いがある家臣を罰する目的が秘密裏にあったもの。周知されていない催し物だったが、信長の考えを瞬時に見抜いた森乱は、短い返事だけで意向を汲み取ったと理解できる演技を見せた。
團子はNHK公式のインタビューにて、森乱を演じる上で最初から最期まで「信長に対して、普通の一歩上を行く気遣いをする」ことを大切に努めたと話している。気難しい信長の意向を汲み取る森乱の心情を繊細に表現し、俳優としての勘の良さを見せた。
◆信長との短くも濃厚なやりとりに絶賛
また、中盤の見せ場となる第27回「本能寺の変」では、信長の傍らで最期まで寄り添った森乱を熱演し、視聴者に感動を与えている。
燃え盛る本能寺で最期の覚悟をした信長は、森乱との短くも濃厚なやり取りを交わす。
日本を代表する名優である小栗が魅力たっぷりに信長を演じたのだが、團子も負けじと歌舞伎俳優らしい美しい所作で森乱を魅力的に表現。涙を堪えた顔で静かに信長の足元にひざまずく森乱の姿は、『豊臣兄弟!』の中で屈指の名シーンとなっている。
ちなみに、團子にとって『豊臣兄弟!』が初大河であり、初の映像作品への出演となる。はじめてとは思えない堂々とした名演技を見せたことで、今後も俳優としての活躍が期待されているという。テレビ関係者が解説する。
◆小栗旬の事務所に所属。さらなるブレイクの予感
「現在、2世や3世の俳優がテレビ業界で注目されている。キャスティングすれば主演でなくても話題になりますからね。特に、團子さんは歌舞伎俳優としてすでに人気な上に、香川さんの息子ということで知名度が抜群です。大河ドラマでも名演技を見せたことで、今後はNHKもふくめた各局で争奪戦が起きそうな雰囲気です」(テレビ関係者、以下同)
期待がかかる團子だが、2025年11月には、大手芸能事務所の「トライストーン・エンタテイメント」への所属が発表されたばかり。同社の社長は小栗で、大河ドラマでの共演も大きな話題となった。事務所に所属することで、ドラマや映画への売り出しも加速しそうだと、続けてテレビ関係者が解説する。
「中村獅童さんや市川團十郎さん、尾上松也さんをはじめ、これまで数多くの歌舞伎俳優がドラマや映画でも大活躍してきた。その流れに、團子さんが乗るのは間違いない。179センチのさわやかなイケメンなので、エリートサラリーマン役なども似合いそうだ。それに、香川さんと同じくトーク力も高いので、バラエティ番組などの対応もできそう。話し方や雰囲気は上品でシニア受けも良さそうで、俳優としてブレイクする可能性を秘めています」
『豊臣兄弟!』の演技で、歌舞伎ファン以外からも注目を集めることになった團子。くれぐれも、スキャンダルを起こさないように気をつけて、ドラマや映画でも活躍してほしい。
<文/ゆるま小林>
【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆

