きのこ研究所にひょっこり現れたきのこいぬ。紙に書いて伝えようとしたことは?


愛犬を亡くして何も手が付かない。ペットロスの絵本作家の前に突然現れた生き物は…/きのこいぬ(1)

子どもの頃から一緒に過ごしてきた愛犬・はなこを亡くしてから、無気力になってしまった絵本作家・夕闇ほたる。仕事もまったく手に着かない日々を過ごしていたある日、庭にピンクのきのこが生えていることに気が付きます。すると、きのこがもぞもぞと動き出し、ナゾの生き物が出現! その日から、見た目は限りなく犬に近いけど、きのこのように胞子を飛ばす不思議な生き物「きのこいぬ」との二人暮らしが始まりました。幼馴染の担当編集者・こまこ、きのこ研究所員・矢良くんを交えて、止まっていたほたるの時間が動き出します――。

テレビアニメで人気急上昇! 不思議で温かい世界が広がる『きのこいぬ』を27回連載でお送りします。今回は第12回です。

※本記事は蒼星きまま著の書籍『きのこいぬ』から一部抜粋・編集しました。

第5話


いーい湿気はいいきのこー♪


......おいおい


どうした、一人で来たのか?


ほら帰るぞ


いいもん持ってんじゃん


何あんた、びしょぬれじゃん


八つ当たりしたんだ


はなこと比べるようなことを言っちゃったんだ


著=蒼星きまま/『きのこいぬ』