阪急うめだ本店10階で、関西初となるもののけアート企画「たにむらのりあき展」が2024年10月30日(水)〜11月5日(火)まで開催中。「てんぷら妖怪」や「くだもの妖怪」といったユニークな妖怪はどのように生まれたのか?そもそも、もののけアートとは?担当者に話を聞いてみた。

【写真】SNSで話題の「てんぷら妖怪」(全6種)各400円

10月30日〜11月5日(火)まで、もののけアート企画「たにむらのりあき展」が開催中!


――もののけアート企画「たにむらのりあき展」について、意図や狙い、目的、ターゲットなどを教えてください。

私たちの生活の中にある身近な“もの”をテーマに、見方を変えることでその価値を再発見・再構築することが、もののけアーティストとしての使命だと考えています。日本独自の文化である、妖怪・おばけ・怪獣といった「もののけ」を、日常的なものを通して表現することで、ただの「物」ではなく、新たな視点から「もののけ」として捉え、それぞれの価値観を尊重しながら、楽しんでいただければ幸いです。“もの”には意味や役割があります。当たり前だと思っている常識も、少し角度を変えると、全く違うものが見えてくることもあります。もののけアートを通じて、みなさんの創造力が刺激され、日常が少しでも楽しくなればうれしいです。また、ほとんどが食べ物をテーマにした作品のため、特に食べることが好きな方に来ていただけるとうれしいです。老若男女問わず、たくさんの方に楽しんでいただければと思います。

――もののけアート企画「たにむらのりあき展」のイチオシのポイントを教えてください。

もののけアーティストである谷村が、日本のカルチャーコンテンツである妖怪・おばけ・怪獣をテーマとした、オリジナリティ溢れる作品を展示する点です。最新作として、この秋全国にて発売中のカプセルトイ『くだもの妖怪』の巨大フィギュアを展示初公開いたします。ここでしか見られないハロウィンをお楽しみください。

――「てんぷら妖怪」がどのように生まれたのか、誕生秘話を教えてください。

ある日、天ぷらを食べていたときに、ふと目線を感じ天ぷらをよくよく見てみると妖怪に(本当に)見えたんです。おばけは衣をかぶって化けますよね。同じように、天ぷらも衣をつけて、油の海をくぐると化けるやん!となりまして。ちなみにキッチンペーパー(天ぷらだけに)に描いたものが「てんぷら妖怪」の原画となります。そこからどんどん発展していき、立体作品や、カプセルトイなど、SNSやTVやメディアなどの反響で、少しずつですがたくさんの方に知っていただくようになりました。(作者より)

【写真】SNSで話題の「てんぷら妖怪」(全6種)各400円


――もののけアート企画は関西初だそうですが、以前のもののけアート企画の反響を教えてください。

もののけアート企画は、お客さんの笑顔が間近で見られることがうれしく、やりがいとなっています。イベント初日から、地元メディアのTVで取り上げてくださったり、初めて見たお客さまが、次の日に友達を連れてきてくれたり、その友達がまた家族を連れてきてくれたりと、本当に多くの方にお越しいただき、楽しんでいただきました。企画展は常に進化しており、全く同じものの展示は行っておりません。展示会のたびに少しずつ新しいことを取り入れていますので、何度来ても飽きない展示会をつくっていけたらなと考えております。今回は絵本『もののけしょくどう うらめしや』も展示し、今までにないボリュームのもののけアート企画になっております。

初刊行の絵本「もののけしょくどう うらめしや」1430円


――読者へのメッセージをお願いします。

もののけアートを通じて、みなさんの自由な考え方や柔軟な想像力、発想力を育む可能性を広げるお手伝いができれば幸いです。今後とも応援よろしくお願いします。

■もののけアート企画「たにむらのりあき展」詳細

期間:2024年10月30日(水)〜11月5日(火)

※最終日は午後4時まで

場所:阪急うめだ本店10階『うめだスーク』中央街区7番小屋

もののけアーティスト 谷村紀明(たにむらのりあき)

世の中にあるモノやコトの価値を変容し、固定概念にとらわれない手法や独創的な世界観で表現。身近にあるものをテーマとした“もののけアート”を創作し、活動。Lürzer’s ARCHIVEの世界ベスト200イラストレーターに選出。主な作品として、『絵本 もののけしょくどう うらめしや(福音館書店)』『ウルトラマン55周年記念ウルトラ怪獣 もののけ絵巻展』『Pokémon Battle Festival Asia 2021』『鬼太郎 EXPO』『てんぷら妖怪』『てんぷら妖怪2』『くだもの妖怪』など。

もののけアーティスト 谷村紀明さん


かわいらしく、ほっこりとした気持ちになる妖怪たちはきっと私たちの日常にも潜んでいる。ぜひもののけアート企画「たにむらのりあき展」に訪れて、普段とは違ったユニークな体験をしてみてはいかがだろうか。

文=岸遥南

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