単独ライブのチケット完売。それでもレインボーが「まだまだ」と言うワケ

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取材・文:ねむみえり
撮影:大嶋千尋
編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部

男女の絶妙な関係性のコントが大人気のお笑いコンビ・レインボー。2018年の『ぐるナイ おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴 今年も誰か売れてSP』(日本テレビ)では見事優勝を果たし、その後も『ネタパレ』(フジテレビ系)や『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)で披露したコントで注目を集めています。

そんなレインボーは、3月11日、12日にルミネtheよしもとで、単独ライブ2023『強気な私と、弱気なあなた。』を開催します。劇場チケットは既に完売。約1000人のお客さんを動員するライブを控えている今、レインボーのお二人の魅力に迫ります。

■悲願のルミネtheよしもとでの単独ライブツーデイズ

3月11日と12日のルミネtheよしもとで行う単独ライブの劇場チケットがすぐに完売されましたが、それを知った時はいかがでしたか?

ルミネtheよしもとほどの劇場で2公演するとなると、約1000人のお客さんが来てくれることになるので、埋まるかなと心配でした。なので、完売した時はめっちゃ嬉しかったです!

前に、テレビやYouTubeをきっかけに「ちょっと名前が知られたかな」「俺らなりに頑張ってるから、そろそろルミネtheよしもとで単独できるかな」と思ってたけど、叶わなかったことがあって。その時、すごくショックだったんです。なので、この2公演のチケットが完売したのは本当に嬉しくて、大袈裟じゃなくちょっと泣きそうでした。2021年に初めてルミネtheよしもとで単独をやって、2022年にはよしもと有楽町シアターで6公演やって、今回はルミネtheよしもとで2公演できる、しかもお客さんが応援してくれてチケットが完売しているというのは、ステップアップしていっている感じがしますね!今は単独の準備期間中だと思うのですが、ネタの作り具合はいかがですか?

今日(2月24日)段階では、やっとネタが出揃ったかなというところです。

本当に焦ってましたが、この前がっつりネタを作ったので、ようやく一安心という感じです。コントとコントの間の幕間も、新しいアプローチをしているので、そういうところも楽しみにしてほしいですね!ネタ作りはお二人で行っているとお聞きしました。今回の単独で言えば、まずお互いにどんな小さなネタの種でもいいから持ち寄るんです。例えば俺が「いや、扱いやすいな」みたいなことを言うとしたら、池田が「じゃあこういう設定やったらどう?」って提案してくれて、「あ、いいね」って作ることもありますし、明確に設定を持っていく時もあります。

単独ライブとなったら、3本ぐらいネタができてきたぐらいで、全体のバランスを見つつ、もうちょっとこういう要素のあるネタが欲しいな、と作ることもありましたね。

完全にお二人で一緒に作り上げているんですね!これは池ちゃんのほうが台本にしやすいとか、これは俺のほうが台本にしやすいとかで各々台本に起こしてきて。

二人で野菜は作ったけど、じゃあ調理するのはこっちか、みたいなイメージかもしれないです。

仕上げの味付けは一緒にやるしかないな、という感じですね。これはこのままでおいしいからこれでいこうかとか。その中で今はどの工程ですか?もう各自調理はしてます。

まだ盛りつけてないですね。どのお皿にしようかなみたいなあたりです。

■自分たちはまだまだ売れていない

私は『おもしろ荘』でレインボーさんを知ったのですが、あの時期に反響などはありましたか?全然何にもならなかったです。優勝したのになんで売れなかったんだろうって一番悩んでるぐらいの時期かもしれないですね。『おもしろ荘』で優勝したら絶対に売れる、みたいに言われている時期だったので。お二人は、自分たちの転機はどこにあると思いますか?

何個かあるんですけど、『おもしろ荘』とYouTubeを始めたことかもしれないですね。

『おもしろ荘』で優勝しても売れない、『ネタパレ』で1年半、あいのりのコントをやったけど、第7世代の他の芸人と比べて俺らだけ売れない、ってどんどん気持ちが落ちていったんですが、ここも一つずつ転機な感じがします。売れるかもと思っても上手くいかなかったりする中でも、お二人は活動を続けていますが、 原動力はどこにありますか?

俺らはまだまだ、というのがずっとある感じはします。

池田の言うように、本当にまだまだって感じがありすぎるんです! 売れてなさすぎるので、原動力なんてなくても走るぐらいな感じだと思います。