国民的アイドルグループ・乃木坂46の2代目キャプテンを務める、秋元真夏さん。

数少ない1期生からのメンバーであり、後輩からも愛される人気者だ。

そんな秋元さんに、ご褒美ディナーを堪能してもらいながらインタビューを行った。

彼女が語るグループへの想いや、リーダーとしての行動の源泉とは?



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カウンターに腰を下ろし、お酒で少し頬が赤らむ。

シェフからサーブされる料理にうっとり顔を向け、ひと口ずつ、大切そうに噛み締めている。

「今日は、“この1年、色んなことがあったけど、よく頑張ったね”って、じっくりと味わいました。どの料理も本当に美味しくて、まさにご褒美でした。ありがとうございます!」

そう頭を下げた秋元真夏さん。

実は今回のオファーについて、マネージャーに何度も確認したほど、楽しみにしていたそう。

「メンバーのスケジュールに、“東京カレンダー 撮影”って入っているのを、ずっと羨ましく思っていて。

だから、私のスケジュールにその文字を見つけた時は、嘘でしょ?って。“本当に私ですか?”って、確認せずにはいられませんでした」

2022年2月にデビュー10周年を迎えた乃木坂46。アニバーサリーイヤーにふさわしく、実に多くのメンバーの方にご登場いただいた。

「東カレの現場の翌日は、絶対に美味しいものを食べてきた、っていうのをみんな知っているので、“昨日は何食べたの?”、“どうだった?”って、撮影の様子を聞くのが恒例になっているんです。

乃木坂46ってみんな食への執着が強いから、美味しいものネタにはすぐ飛びつく(笑)。それでも、東カレは私には縁遠い存在なんだろうなって、どこかで思っていたので、本当にうれしかったです」




乃木坂46が大好き。そして守りたい。それが行動の源泉です


「乃木坂46に入ったばっかりの頃はアイドルとして自分が輝きたい、自分を見てほしいって思ってました。

でもキャプテンになって3年ちょっと。考えが行ったり来たりすることもあるけど、最終的に何が一番大事かって言ったら、圧倒的に乃木坂46っていうグループなんですよ。

大好きなものを守るために、何をすべきかを考えたら、自分がどうかは小さなことなんです」

全メンバー41名。それをまとめるだけでも大変なことは想像に難くない。だが一般論で考えれば、どんな組織でもメンバー全員の熱量がそろうことは、そうない。

乃木坂46というグループとて、それは同じなのでは?そんな意地悪な質問をぶつけると、首を少し傾げて、こう話した。

「熱量という意味ではそうかもしれませんが、好きなものに対してマイナスなことって、絶対にしないと思うんですよ。

好きならやっぱり、プラスな感情をぶつけてくるはず。だから、“乃木坂46が好き”っていう気持ちが同じなら、一緒に前を向けると思います。

あと、すごい自意識過剰かもしれないですけど、私がブレずに、“好き”って思えば、絶対にいける!と、どこかでちょっと思っているのかもしれません。

そういう思いの結晶のようなものが、私たちなんだと思います」


二人三脚で「せーの」って一緒に走り出すのが私のリーダー像かな(笑)


「私は背中を見せて付いてこい、っていうタイプではないんです。ひとりずつ横にくっついて、“よし行くぞ!”って、二人三脚の靴紐を結んでいるようなイメージかな。

そりゃあ、私もできることなら、かっこいいキャプテンになりたかったですよ〜(笑)。苦しみは内に秘めて、ひとり戦う…みたいな姿に憧れてましたから。

でも後輩でも同期でも、一度弱い部分をさらして頼ってみたら、“実は私も同じことで悩んでて…”と、相手もさらけ出してくれることを知ったんですね。

それで、早々にかっこいいリーダーを目指すのはやめました(笑)」

撮影が行われたのは11月末。音楽番組への出演ラッシュに、同じ1期生として共に歩んできた齋藤飛鳥さんの卒業と、秋元さんの2022年はまだまだ慌ただしい。

来年の目標をゆっくり考える時間はないが、これだけは確かなことがあるという。

「日産スタジアムでの2日間で、すごく自信をもらえたんです。だから、来年もまだ行ったことのない会場で輝く乃木坂46を見てみたいんです。

そして、またそのステージから見たことのない景色を見たい。10年間いても、まだまだ欲って出てくるんです(笑)」

そう言い残して、現場を後にした。

30代で目にする景色はどう変わったか。いつかまた彼女に尋ねてみたい。


キャプテンの秋元さんに過去のメンバーたちのグラビアを見てもらった!

「梅の唇がすごいセクシーに見えます!」


ここ1年強で、メンバーの出演は8名!

「ライブとか日常で見る顔と、全く違ってみんな大人で驚きます。

ひなちまは本当に綺麗だし、賀喜ちゃんはあどけなさと大人の間にいるような表情がたくさん…こんな顔ができるんだ。まだ私、見たことなかった!って、嫉妬しちゃいます(笑)」

やはり、視点がプロデューサー的!


【WEB限定】編集部は見た!秋元さんの撮影当日の裏話


撮影が行われたのは寒さが本格的になってきた11月の半ば。

最初は緊張していたものの「うちの撮影は皆本当に食べて、飲んでるのでどうぞ!」と伝えたところ、「であれば!」と現場を思いっきり楽しんでくれました。

そして、驚いたのはインタビューの問答。普通はこちらの問いに対して、ちょっと考えたり、間があるのですが、秋元さんはバラエティかと見紛うほどレスポンスが早く、しかも的確。

本誌インタビュー中でも語っていましたが、自分の気持ちを言葉にする訓練をすごくされているのだと感じました。

国民的グループキャプテンとして、責任を全うしつつ、抜くところは抜く。そんな心の持ちようも学ばせてもらいました。


■プロフィール
秋元真夏 1993年生まれ、埼玉県出身。2011年、乃木坂46の1期生オーディションに合格。2019年、2代目キャプテンに就任。2022年はプロ野球の試合で始球式を務めたほか、バラエティ番組でも引っ張りだこに。乃木坂46メンバーとしてはラストシングルとなる齋藤飛鳥がセンターを務める31stシングル『ここにはないもの』が好評発売中

■衣装
コート 36,300円、ドレス 27,500円〈ともにセルフォード/セルフォード ルミネ新宿1店 TEL:03-6279-4750〉、リング 556,600円、ペンダント 363,000円、イヤリング 357,500円、バングル 396,000円〈すべてTASAKI TEL:0120-111-446〉、バッグ 17,050円〈ダイアナ/ダイアナ 銀座本店 TEL:03-3573-4005〉

▶このほか:【未公開カットあり】乃木坂46・梅澤美波がホテルディナーを愉しむ、幸せに満ちた夜




東京カレンダー最新号では、秋元真夏さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、撮影前の様子や、10周年ライブの秘話とは?

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「1日バタバタだったとしても、最後に美味しいごはんが待っていれば、それだけでご褒美なんです。一番テンションが上がるのは、やっぱりお肉です!」と、この表情

【未公開カット!】

この日の仕事は本誌の撮影で終わりと聞き、「では、ぜひ」とソムリエが料理と合うワインをペアリング。美味しそうに味わう秋元さんの姿からは、幸福感が滲み出ていた