光の反射で生まれた“色”の美しさにうっとり。入場無料の美術展で、思う存分アートに浸るGWもアリじゃない?

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GWの過ごし方はもう決まりましたか?

「せっかくの連休だけど、遠出をするのは少しためらわれるし、まだこれといった予定がない…」なんて方は、日常からちょっと離れてアートに触れてみるのも素敵かも。

東京・天王洲のアートスポット「TERRADA ART COMPLEX」では、4月16日(土)から5月28日(土)まで、舘鼻則孝(たてはな・のりたか)さんによる個展「PRIMARY COLORS」が開催中です。

“物質自体に色素がなくても光の反射で発色して見える”という不思議な現象を体感できる、ユニークな展覧会なんです。

世界的に活躍するアーティスト・舘鼻則孝さんが個展を開催



友禅染を用いた着物や下駄を制作したり、フランス・パリで文楽公演を開催したり、さらには東京の伝統産業に焦点を当てたオンライン展覧会のディレクターを務めたりと、幅広く活躍する舘鼻則孝さん。

日本のほかにも世界各地で作品を発表し、一部はアメリカ・ニューヨークの「メトロポリタン美術館」やイギリス・ロンドンの「ヴィクトリア&アルバート博物館」などにも収蔵されている、著名なアーティストです。

そんな舘鼻さんによる個展が、4月16日(土)より、天王洲の「TERRADA ART COMPLEX」で開催中。入場無料で最先端の現代アートに触れられるチャンスです。

ちょっと難しい「構造色」の世界へようこそ



このたびの個展「Primary Colors」で公開されているのは、色素を持たずに光の反射で色を発する「構造色」を用いた平面作品。

「構造色」とは、光の波長ほどに細かな構造を持つことで生じる発色現象のことで、たとえばタマムシや貝殻なども、自然界の構造色現象なんです。



今回の展覧会作品には、色素となる染料や顔料を含まない“特殊なインク”を使用。インクが塗布された樹脂シートにアクリル絵具を彩色することで、色面を生成しているといいます。

最先端の技術と絵画的な抽象表現が出合って生まれたアートは、日常に新たな刺激を与えてくれるかもしれません。

「雲」の画像を合成して、独自の世界観を表現



作品の表面に見えるのは、舘鼻さん自身が本作のために撮影した「雲」の画像を複数枚合成したもの。

そう言われてみると、確かにぼんやりと空模様が見えてくるかも…。雲による表現は、これまでにも彼の作品テーマになっていた「一対の視点」という捉え方にも繋がるといいます。

アートに浸るGWなんていかが?



これまでに体感したことのないアートに触れれば、自分の感性もどこか豊かになりそう。

このGWは、入場無料でフラッと立ち寄れる「PRIMARY COLORS」で、非日常の世界観を満喫してみてはいかがでしょう?

お出かけの際は、万全の感染対策をお忘れなく。

舘鼻則孝 個展「PRIMARY COLORS」
会期:4月16日(土)〜5月28日(土) ※日・月・祝は休廊
会場:東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 5F「KOSAKU KANECHIKA」
開廊時間:11:00〜18:00
入場料:無料
詳細:https://kosakukanechika.com/