同僚のLINEグループで社員の悪口が飛び交う…。加担したくないけど仲間外れも嫌。どうしたらいい?
働く女性のためのビジネスで役立つマナー。今週は 戸口夏恵さん(仮名・メーカー勤務・34歳)からの質問です。
「会社の同僚5人のグループLINEがあるんですが、そこで時折、社員や上司の悪口がはじまることがあります。自分が知らない人の場合には、“へえ、そうなんだ ” と流せるのですが、知っている人のときに、激しく“そう思うよね? ” と詰められてしまい困っています。
正直、そういうところもあるよなーと思うこともあります。でも、悪口ととらえられるところに加担したくありません。とはいえ、同僚たちに“付き合いが悪い ” みたいに思われるのもイヤだし…。そういう場合、同僚に角を立てずに、どうやって“悪口は言いたくない” ということを伝えたらいいでしょうか?」
仕事仲間とのコミュニケーションとして、LINEグループを利用している人も多いです。同じ会社で働いているからこその悩みの相談や、ちょっとした愚痴を聞いてもらえる場になる一方で、噂話の温床になるケースも。利用を止めるまではしたくないけれど、社内の悪口が飛び交っているときには中立でいたい…こういうときにはどうしたらいいでしょうか。鈴木真理子さんに聞いてみましょう。
LINEの悪口は「残る」ことを念頭に
ご相談ありがとうございます。最近では、スピード感を理由に、LINEを業務に使うケースも増えていますよね。でも、今回の場合は、利用者は社内関係者であっても、トークの内容は基本的に雑談。悪口が多いようであれば、トークに参加するペースを減らしていけばよいと思います。
そのためには、まずは、頻繁に開かないようにしてみることです。端末によっては、LINEアプリを開かずに、内容の一部がわかるようにも設定できますよね。悪口が続くようであればしばらく放置して、別の話題になったら参加する、というのでもよいと思います。
相談者さんは、激しく同意を求められる、と書かれていますが、肯定しただけで、「〇〇さんが言っていた」みたいな話にもなりかねません。スクショが出回る可能性だってあります。関わりたくない、と思うなら加担しないのは正解です。
LINEならではの切り返しも取り入れて
実際に、悪口のターゲットになっている人に対して、同意の気持ちがあったとしても、それを表に出すかどうかというのは話は別です。思っていることを、絶対に言わなければいけない、ということはないですからね。
相談者さんは、知らない人のことなら、「知らないからわからない」というようにかわせているのですよね。知っている相手に対しても、たとえ、同僚からしつこく同意を求められたとしても、曖昧表現でかわしてしまいましょう。
例えば、「そう思うでしょ?」と聞かれたときに、「う〜ん……。ね?」と返事をしたとします。肯定にも否定にもどちらにもとれる、逆に言えば、どちらとも言っていない、“逃げ切れる ” 言い回しです。LINEであれば、「どうだろう?(笑)」なんて書き方でもよいと思います。うーむ、と悩んでいたり、泣き笑いしている表情スタンプを使ってみるのもアリだと思いますよ。
それでも、しつこいときには、「そういうこと、あんまり深く考えたくないんだよね…。メンタルが病みそうだから…」など、ちょっと重めの返信をしてみてはいかがでしょうか。
悪口に「そうだよね」って書いたとたんに自分も共犯になってしまう。
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■プロフィール女子マナーの賢人 鈴木真理子
三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。
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