先月、初めて監督を務めたポルノ短編映画が公開となったベラ・ソーン(22歳)。BDSMの映画『Her&Him』はロミオとジュリエットに影響を受けているそうで、女性と男性が支配を求めて争うことがテーマだとベラは語っている。そんな彼女は同作品でポルノサイトが主催しているアワードを受賞。さらに<BBC>が最も影響力のある女性を選出する「今年の女性100人」にもランクイン。

まずは「Pornhub Awards」の受賞スピーチで、「タブーとされているメディアの中で、様々な美を表現することは重要」と語り、タブーを壊すことに貢献をしているベラ。また、「ポルノが嫌いでもいいけれど、セクシャリティに自信を持っている人のことを悪く言わないでほしい」と語り、女性のセクシャリティにも言及。

そして、授賞式から数日後には、女性がクリエイターとしてポルノ映画を作ったことや、その製作意図が評価され、「今年の女性100人」に選出。

BBCの取材に対しベラは、「ネット上での女性への虐待を減らすためには、セクシャリティを祝福するプロジェクトを女性がクリエイターとなって製作する必要がある」とコメント。彼女自身、今年の6月にヌード写真をハッキングされ、自らその写真を公開したことが話題になったばかり。

当時、「私の判断で、私自身の手で投稿することにしました。もう私から奪えるものは何もないよ。こうやって自分のパワーを取り戻せたことで、今夜はぐっすり眠れそう」と綴っていたベラ。そんな彼女はネットからリベンジポルノを無くすため、ポルノサイトPornhubと協力し不適切なものを正確に排除できるようアルゴリズムを作ると発表している。

さらに、将来の女性像については以下のようにコメント。

「ようやく平等を手に入れる時代、それが私の描いている女性の未来です。女性は『はい』と答えなければならないとプレッシャーを感じているの。まるでそれが本能であるかのように。女性の未来は、もう従わなくてもよくなると思います」

また、「今年の女性100人」には2人の日本人女性が選ばれていることも話題に。選出されたのは、日本の一部の職場や就職活動の現場で女性がヒール着用を強要されていることに「#KuToo」で異議を唱えている石川優実さんと、イギリスでドキュメンタリー映画にもなった女子禁制の相撲界で活躍する、大学生の今日和さん。

他にも、今年のノーベル平和賞にもノミネートされていた、わずか16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリも選ばれている。