なんだか食べ過ぎちゃうんです

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子どもたちは満腹でも食べ物のCMを見るとおやつをパクパク食べ、摂取カロリーは41%も多くなる――。9〜10歳の子どもを対象にしたアメリカの研究(※)で、こんな結果が明らかになりました。

しかも、肥満遺伝子のリスクが高い子供では過食する割合が3割以上も高いそうです。

視覚的な影響を受けやすいのは子どもだけではありません。「見るだけで太る」と言われるもの、集めてみました。ちなみに、すべて研究で証明されているものです。都市伝説ではありませんので真剣に受け止めて......!

おデブは見るだけで伝染する

【SNSの食べ物の画像】

いわゆる"フード・ポルノ"あるいは"飯テロ"です。SNSの食事写真を1日6〜8時間見ていたら2年間で10キロも太ったという例もあるそうです。

また、投稿する側も注意が必要です。カナダ・トロント大学で行われた研究では、食事の写真を撮ることに過度にのめりこむと、人によっては食べ物こそが頭の中で最優先事項になってしまい、食に対して歪んだイメージを植え付けてしまうそう。その結果、摂食障害や肥満を引き起こすというわけです。

【料理番組】

アメリカの研究で、「料理番組をよく見ていて、なおかつ番組のレシピどおりに料理を作って食べている人は太る」ということが証明されています。「料理番組をよく見ているが、料理は作らない人」や「料理番組を見ない人」と比べると平均体重が5キロも高いそうです。

【太っている人】

アメリカ・コロラド大学の実験で、被験者を2グループに分け、片方に太った人の写真を見せ、もう片方に標準体重の人の写真を見せました。すると、太った人の写真を見たほうのグループは、その後に出されたクッキーを標準体重を見せられたグループの2倍も食べたといいます。「おデブは伝染する」ことが証明されてしましました。

また、レストランで注文をとりにくる店員さんの体型にも注意が必要。アメリカの別の研究では、太っている人に接客されると、デザートを頼む客が4倍以上に、アルコールドリンクの注文量も17.7%多くなってしまったそうです。ダイエット中はぽっちゃり目のウエイターやウエイトレスがいるお店には近づかないほうがいいかも知れません。

【赤、黄】

ダイニングのカーテンやインテリア、そして食器に赤や黄色、オレンジはありませんか? 赤は、血圧や心拍数を上昇させ、食欲を増加させます。黄色も食欲をかきたてます。暖かみのある赤やオレンジ、黄色といった色を見ると、もっと食べたくなる衝動にかられるそうです。

いかがでしたか? 普段からぼーっとしている人は要注意。無意識のうちに過食スイッチ入っちゃってるかも......。

【これはメモ】見るだけで痩せるものリスト

最後に見るだけで痩せると言われているものをご紹介します。

青色などの寒色系が食欲を抑えるというのは有名な話です。そのほか、痩せている人を見るというダイエット方法もあります。ローラさんの写真を家のあらゆるところに貼って20キロ以上の減量に成功した人もいるとか!

最後は食べ物の写真。不思議なことに、日本とスイスの研究チームや別のアメリカのチームがした実験では、上に挙げた「見るだけで太る」のとは真逆の結果が。

食べ物の写真を何百枚も立て続けに見ると、脳が満足して(あるいは飽きて)食べたくなくなるというのです。ポイントは"嫌になるほど"ひたすら見続けるということのようです。中途半端にやめるとかえって食欲が増すので気を付けて。

※研究は米国のノリスコットンがんセンターなどの研究チームが、国際肥満学専門誌「International Journal of Obesity」(電子版)の2016年10月18日号に発表したもの。「テレビの食品広告が肥満になりやすい遺伝子変異を持つ子どもの食欲を刺激し、肥満に影響を与えている」という仮説に基づいた実験。