【連載】ショジョの奇妙な冒険〜カップル座りはデキる女の高等テクニック〜

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恋人同士がカフェやレストランの席で、向かい合わせに座らず、あえて隣同士に座る通称「カップル座り」。これは「向かい合わせよりも距離が近い」「手をつなぎやすい」など、「カップル座り」のメリットは、とにかく相手とイチャイチャ出来ることがポイント。

もっとも、当の恋人達以外の人間からしてみれば、入った店の4人掛けのテーブルが「カップル座り」の恋人達に占領されて満席だったりするとイラッとします。私も以前は「カップル座り」を、相手しか見えていないバカップルの迷惑行為のように考えていましたが、最近はその考えを改めています。

というのも、私は恋人達が「カップル座り」をするのは、イチャイチャの他に別の理由があるとにらんでいるからです。

「カップル座り」とは、親に彼氏を紹介するときのイメージトレーニングではないか、ということ。つまり、「お嬢さんを僕にください!」というシチュエーションのための予行演習ではないか、ということです。

彼氏の紹介や結婚の挨拶では、並んで座った恋人達と向かい合わせに、彼女の両親が座るという、面接試験のような配置がデフォルト。

「カップル座り」をしている恋人達の正面には親こそいないものの、同じ方向を向いて愛を深め合うふたりの見つめる先に、「結婚」という選択があることは間違いないでしょう。

「カップル座り」をする女性たちは、彼とイチャイチャすることだけに心を奪われているように見せかけながら、密かに親へ彼氏を紹介する時のイメトレを行っているのです。

つまり、彼氏との親密度をアップさせつつ、結婚への布石のために押さえるところはキッチリ押さえる「カップル座り」は、相手しか見えないバカップルの迷惑行為ではなく、視野の広いデキる女の高等テクニックと言えるでしょう。

 

ですがそんなテクニックも、ショジョで独り身の私には使いどころのない知識。恋人を親へ紹介するイメトレの前に、隣にも向かいにも誰もいない席で「カップル座り」のイメトレから始めたいと思います。