タバコは、お酒がやめられない原因になると判明―エール大学

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気が付いたらほとんど毎日飲んで帰ってる……ちょっとお酒の量減らさなきゃ。そんなことをタバコ休憩中に考えたことがあるアナタは必見! エール大学の研究で、喫煙者の方がアルコール中毒の克服に不利だということが判明しました。

研究対象となったのは、アルコール依存症の男女27人と、そうではない男女25人。被験者は、脳からの信号を読み取る装置によって、「欲求」の度合いを細かく記録されます。アルコール中毒者の脳内が、その治療中に正常な人と比べてどう違っているのかを見る研究です。

そこで、ある法則性が発見されました。

アルコール中毒の治療は対象者全員に効果があり、飲酒量を減らすことに成功。これは喜ばしい結果ですね。ところが、セラピーを受け克服するまでの間、他者と比べて「飲みたい欲求」の数値が約2倍の人がいると判明。それらがすべて、喫煙者だったのです。

つまり、タバコを吸っている人は、お酒を減らすとき2倍の誘惑に打ち勝たなくてはいけないということ。セラピーを終えた人でも、また誘惑に負けてアルコール摂取量が増えてしまったのでは元も子もありません。

タバコやめなきゃ……。お酒の量も減らしたい……。そう思っている人には、まず禁煙をおすすめします。

参考:
Smoking Might Make It Harder to Quit Drinking
http://www.psmag.com/navigation/health-and-behavior/smoking-might-make-harder-quit-drinking-95309/