Twitterやmixi、Facebookなど利用している方はご存知かと思うのですが、とにかくたくさんの画像が流れていますよね。 以前「不真面目そうな外見の人が、電車でお年寄りに席を譲っていた」という内容のツイートがありました。

それに続き「それを見ていた周囲の人が、いっせいに携帯をいじりはじめた。きっと皆これをツイートしているんだろう」という感じの内容が続いていたのですが……

これに対し、「確かに心温まるいい話だ」という意見、「不真面目そうな外見の人が席を譲った。でも、その他の人は、ただ見ているだけだったんだろう」「その様子を勝手に写真に撮ってアップするって、どうなの?」など、さまざまな声もありました。 携帯で簡単に写真もとれるし、それを皆が見ることのできる場所に投稿することも、簡単にできます。

だからこそ、考えなくてはいけないこともあるのではないでしょうか?   Twitter、Facebookなどでも、普通に個人の人の写真が流れることも多くありますよね。中にはちゃんとポーズをとっていたりして、「撮られること」を承知しているようなものもありますが、隠し撮りのようなものもいくつか見かけます。

「面白いと思った。皆で楽しみたいから撮ってUPした」 そこに悪意はなかったとしても、知らないうちに写真を撮られて、知らないうちにネット上に上がっていた、というのはあまり気持ちの良いものではないように思います。場合によっては画像を加工されて、そこから派生していく可能性だってありますよね。

そういったことが元で人間関係が悪化してしまったり、肖像権侵害で問題になった、犯罪に巻き込まれてしまったというケースも少なくはないようです。

「LINEで無断で写真を投稿された」「許可なく写真が載ってしまった場合、訴訟できるのか?」とyahoo知恵袋を見ていると、こんな質問も多く見受けられます。

どうしてこのような問題に発展してしまうのでしょうか?読売新聞によると

日本では顔写真の公開や居場所の投稿はイヤだと考える人の方が多いだろう。ネットに実名を出すことへの抵抗も強くあり、それが日本でFacebookの普及が遅れた理由の一つともなっている。つまり、ソーシャルネットワークでのヘビーユーザーと、それ以外の人とではプライバシー意識に違いがあるのだ。どこまでが守るべき個人情報なのか、という基準にズレがあるといってもいいだろう。

と書いてあるように、プライバシーについて配慮するつもりはあるものの、それの度合いには人によって違いがあることがよくわかります。だからこそ、こういったトラブルになってしまうのかもしれません。

■では、そういうことを防ぐためにどうすればいいか。

その答えが「マナーを意識して、考えて、守る」になるのではないでしょうか。 「自分がされていやなことはしない」もひとつのルールですが、「自分がされていやじゃないからこそする」があてはまるとは限りません。軽い気持ちでしたことが、思いがけない波紋を呼ぶこともあります。困ったことになったとき、リセットボタンを探しても大抵はそうそう見つかりません。ネット上のことだとしても、それがリアルだからです。 スマホに限らず、簡単にいろんな人とつながれる時代だからこそ、守るべきルールやマナーというものについて、もう一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。

■関連記事

「気を付けて!Facebookで友達からの勝手なタグ付を防ぐ方法」

「調査結果は語る!Facebookの普及と警告」

「実名じゃなくても気を付けたい「ソーシャル炎上対策」とは?」

【参考】

※yahoo 知恵袋

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1296126802http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1186544606

※YOMIURI ONLINE

http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20120413OYT8T00593.htm

(ライター:ぬこ/イチカロッカ