先週水曜日、マイケルの遺言状は偽造されたもので、遺言執行者は解任されるべきだとの抗議の手紙を親族があらたに公表したばかりのジャクソン一家。今度は物騒なことに、行方不明者が出た。

ロサンゼルス郡保安官事務所によると、現地時間21日の夜、マイケルとジャネット・ジャクソンの母であるキャサリン・ジャクソンさん(82)が行方不明だとの通報があった。

警察の広報官は<RadarOnline>に、失踪届はキャサリンさんのおいであるトレント・ジャクソンさんが、1週間ほど連絡が取れないため出したものと公表。「届け出は殺人・失踪課に回され、捜査はそちらで担当する予定です」と述べた。

<CNN>のレポートによれば、キャサリンさんの弁護士であるサンドラ・リベラ氏(Sandra Ribera)は、「彼女の身の安全が心配です」と言っている。

リベラ氏によると、キャサリンさんは15日に米カリフォルニア州カラバサスにある自宅を出て、2日後にあったジャクソン・ブラザーズのコンサートに出席するため、飛行機でニューメキシコ州アルバカーキーに向かったという。一緒にいたのは長女のリビー。(目的地のアルバカーキーには到着しなかった、と報道されている。)

その後マイケルの娘であるパリスが、おばのリビーやジャネットに電話をかけ祖母と話そうとしたところ、そのたびに「今は話せない」と言われたという。3年前マイケルが亡くなってから、マイケルの3人の子供はずっと祖母と暮らしており、「(キャサリンが)24時間以上(間をあけて)子供達と話さなかったことは、今まで一度もありません」とリベラ氏は言う。

「彼女はこんな行動をとる人ではないので心配です。彼女に何が起こっているのか全く分かりません。誰も彼女と話せていないので」と<CNN>にリベラ氏は語った。

現地時間日曜日の朝、パリスはこうツィートしている。
"ええ、祖母は行方不明です。一週間話してないの、今すぐ家に帰ってほしい"


そして次のツィートでは、警備会社の電話番号まで明かし、もし見かけた人がいたらこの番号か警察まで連絡して下さい、と呼びかけている。


しかしその一方で、遺言執行者の解任を要求する手紙を出した兄弟姉妹の一人であるジャーメインは金曜日にこうツィートした。
"(突然医学エキスパートになった方達も含め)みなさんに安心してもらいたいのですが、母は大丈夫です。ただ、アリゾナ州で医師の指示により休養中です、私達(の指示)ではありません。"


(このツィートに対し、 "母親が病気だと言って、遺産相続に関する判断能力をなくした、と主張するつもりか?"とすかさず答えたユーザーもいた。)

続いて畳みかけるように、ジャーメインはこんなツィートもしている。
"これは私達の母親のことで、彼女の健康が最優先です。何かでっちあげている訳でも、企んでいる訳でもない。医師の指示に従っているだけです。以上。"


これを受けてか、何か新しい情報を得たらしいパリスは、今日こんなこともツィートした。
"(裁判のときに、主治医の)ミュレイ医師の味方をして、父が薬物中毒だったって嘘をついた医者が祖母の世話をしてるってどうよ...言ってみただけだけど"

対するジャーメインは、
"野生動物なみになってきてる騒ぎを収めるのに、近々声明を発表します"と最後につぶやいている。

この行方不明騒動は、親族がマイケルの遺言状の有効性について再び激しく異議を唱えている最中に起きているもので、その手紙はキャサリンの健康状態についても言及していた。現行の遺言状は遺言執行者であるジョン・ブランカ(John Branca)とジョン・マクレイン(John McClain)両氏が偽造したものであるとし、両氏の解任を求めたその手紙の中にはこんな一節も。

"私達の愛する兄弟、マイケルが亡くなってから、あなた方は遺言執行者としての任務は怠ってきましたが、嘆き悲しむ母親、父親と家族の弱味につけ込むことはしっかり実行してきました。"

そしておそらく関連のストレスのせいで、キャサリンさんが軽度の脳卒中を起こしたことが最近わかった、とある。だから母のためにも辞任してくれ、と言うのだ。これを受けて先週パリスは、全くの嘘、でっちあげだとツィートし、さらに叔父のランディに向けて直接、「デマを広めるのはありがたくない」とつぶやいていた。(一連のツィートはその後消去されている。)

警察はキャサリンさんの失踪にはおそらく犯罪は絡んでいないと見ており、内部関係者は<People>誌に、「(事件というよりは)家族間の分裂だ」と語ったという。