小柄で愛くるしい!
神戸〈王子動物園〉のアイドル、ジャイアントパンダ・旦旦(タンタン)に会いたい!

おさまることを知らないシャンシャンフィーバー。いま話題の動物といったら何と言ってもパンダ。Hanako『癒され、くつろぐ… 初夏の東京アウトドア 動物園と、公園と。』「白と黒のキミに恋をして。パンダに会うための小旅行へ。」では、ジャイアントパンダに出会う関西小旅行をご紹介。そんな充実の誌面より、小柄で愛くるしい旦旦がいる神戸・王子動物園の様子をお届けします。

神戸で待っとるで〜。王子動物園に旦旦アリ!

あまり知られていないけれど、神戸市立王子動物園にもメスのパンダ旦旦が暮らしている。王子動物園は1951年開園の古い歴史を持つ動物園。園内には映画のセットのようなレトロな遊園地や、現存する中では最大級の異人館「旧ハンター住宅」(国の重要文化財)もあるが、まずは一路、お目当ての旦旦が暮らすパンダゾーンへ向かう。

こちらでもやはり、パンダは絶賛お昼寝中。まん丸なお腹を大きく上下させて、まったく起きる気配なし。しばらく夢の中だろうか、と諦めかけた時、突然むくっと起き上がった旦旦。手足はちんまり短めで、体は驚くほど小柄。よっこいしょ、と丸い体をさらに丸めてちんまり座った姿は、なんだかおにぎりみたい♡

和歌山のパンダ一家とは、まったく違う表情と愛らしさを持っていて、パンダって、こんなにも一頭一頭違うものなのか!と改めて驚かされる。体形、表情、仕草、性格、どれもこれも実に個性的だ。多くの人を魅了してやまない問答無用の愛嬌に心を鷲掴みにされ、時に無言で語りかけているような背中の哀愁にふと自分を重ね、ぐうぐう眠る姿にも癒される。まさに珍獣の名にふさわしい不思議な魅力にあふれた生き物。1泊2日パンダ三昧の旅で、この恋、ますます加速しちゃう♡

4月末に誕生した新アトラクション「PANDASH」。パンダたちと共にぐるぐる旋回するコースターは、小ぶりながらなかなかの爽快感!

〈神戸市立王子動物園〉
入園券大人600円。動物園のほか、大人も子どもも楽しめるちょっとレトロな遊園地も魅力。
■兵庫県神戸市灘区王子町3-1 
■078-861-5624
■9:00〜17:00(11〜2月は16:30閉園) 水休(春休み、夏休み期間中は臨時開園もあり) 
■阪急王子公園駅より徒歩3分

Hanako『動物園と、公園と。』特集では、パンダを多数ご紹介しています。

(photo : Tetsuya Ito text : Chisa Nishinoiri)