SNSで乱打される「幸」。でも字の成り立ちは怖かった

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「misonoが結婚」へぇ〜。「ピコ太郎とグラドルが結婚」へぇ〜。「榮倉奈々が出産」へぇ〜。「辻希美が沖縄旅行」へぇ〜……なのである。

 芸能ニュースが「不貞」だらけなのも、やっぱり他人の幸せよりやらかしたほうが、まだ「なになに?」ってなるからなのだと思う。

 友達のインスタやツイッターを見ていて「旅行してきました」「美味しいもの食べました」「育児って大変」などに、万感の「へぇ〜」を込めて「いいね」を押している人も多いのでは? SNSは時として“幸せの押し売り”になるから要注意です。

 その「幸」という字ですが、実は怖い成り立ちがあったということをご存じですか? この字、なんと拷問器具を表しているんです。よく見ると、真ん中にある「口」という形が上下からプレスされた状態なのがわかります。ここに罪人の手や足を拘束し、上下のネジを締めてキリキリと痛めつけていたんです。「さいわい」とは元々、手足の自由は奪われても命だけは助かったことや、拷問から免れたことを指す言葉で、現代に至るまでに広く意味が拡大され、幸福、幸運の意味として使われるようになりました。ちなみに、「報」という字は、拷問器具の「幸」と、その拷問で命を落とした者が復讐のために霊になって蘇ることを表しているのだとか。「幸せになりた〜い」って言ってるけど、本当の意味がわかるとゾッしますね。

 こんな感じで、浮わついてノロケている子に冷や水を浴びせかけてみてもいいのでは? その後の責任は取れませんが……。

(西郡真美子)