探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

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今回の相談者は、イケメンにしか興味がないと豪語する下田小夜子さん(仮名・38歳)。彼女はバツイチで、前回の旦那様の浮気調査のときも私たちに調査をしてくださいました。その後も、カッコいい彼の調査を5人ほど担当したでしょうか。

小夜子さんは派遣社員をしていますが、港区に住み、男性アイドルチームの追っかけをするなど暮らしは裕福。叶美香さんに似ているゴージャス系の美人で、身長は165cmを超えており、そこにいるだけでかなり迫力があります。親から譲り受けたマンションの家賃収入があるから、生活は余裕なのだそう。

カウンセリングの日も、フランスブランドのツイードのジャケットに高価そうなデニム、毛皮で知られるイタリアブランドのバッグを持っていました。靴はお約束のアメリカブランドのバレリーナシューズ。つま先部分にTを模したエンブレムが付いています。

「また、ウチの夫が浮気しているみたいなんですよ。前の夫は結婚2週間で浮気、歴代彼氏も結婚前に調べてもらうと浮気体質……私はいったい何がダメなんでしょうか。美人に生まれて、お金もあって、親から愛されて、学歴も高くて……何も悪いところがないのに、少しも幸せになれないんですよ」

私自身、探偵の見習い期間から調査を通じ、小夜子さんとは8年以上お付き合いを続けてきました。彼女はお金持ちのお嬢様によくあるのですが、“生活のルール”が非常に多い。自分はもちろん、一緒に生きる人もそのルールを守らないと、気が済まないタイプです。

「今回もまた、結婚半年の夫が家を空けるようになったんです。そこで、浮気調査をお願いします。夫はアイドルにそっくりで、超モテます。でも夫婦関係が悪くなったのは、女性問題よりもズボラさ。だって下着も靴下も脱ぎっぱなしで、私のハンドタオルで歯の歯垢を拭いて、そのまま寝ちゃうんですよ。さらに、使い捨てコンタクトレンズを床に捨てるし……」

旦那様の職業を伺うと、イタリアンレストランの料理人だった

「小さなお店で、イケメンの夫目当てに女性客も多いんです。それなのに、2日も同じTシャツを着て、1週間以上同じズボンを履いて……。夫は料理やお店には異常に潔癖なんですが、プライベートは超不潔。足も臭くて、絶対に水虫になっていますよ」

1日1回入浴をし、家から帰ったらうがいと手洗いをする、食事の後は歯を磨く……としつけられた小夜子さんは、そんな旦那様に結婚後、イライラして激怒しっぱなしだったとか。

「お店がそこそこキレイだから、きっと清潔好きだと思い込んでいた私がバカでした。ウチのマンションに転がり込むようにして結婚生活をスタートし、私の方が生活費を多く払っているのに、歯垢でカピカピになったハンドタオルを煮沸洗濯し、お手洗いを立ってするから、飛び散ったところを毎日拭いて消毒し、バスマットをすぐ洗うなど、家事の負担が重くなって、ガンガン怒鳴りつけちゃったんです」

すると、外泊を繰り返すようになったとか。

「お店や後輩の家に泊まったというけれど、地方出身の夫に、おいそれと泊めてくれる人がいるとも思えません。絶対に女性の家でしょう。生活がだらしないだけでなく、女性にもだらしないというのが、許せない。夫の前の結婚も、女性問題でダメになっていたみたいなんですよね」

結婚半年で浮気が発覚……小夜子さんの調査の目的は何でしょうか。

「慰謝料請求です。今までの不潔な行動や私への裏切りに、最低30万円くらいほしい。認められれば、山村さんへの調査費用も夫が出すことになる。ガンガン調べてください」

不潔が気にならないサボテン女は、不倫女子に多い傾向があるとか。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

旦那様が浮気相手と入って行ったのは、古民家というよりあばら家。清潔とは言えない場所で……〜その2〜に続きます。