歯学博士が伝授!知っておきたい「歯周病予防」のポイント

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みなさんはご自分の歯磨きや日頃のデンタルケアに自信がありますか? 老化は、歯の衰えから始まるといっても過言ではありません。そこで今回は歯学博士である筆者が、歯周病予防のポイントについてご紹介したいと思います。

早い人で20代から歯周病が進行する

成人が歯を失う理由のほとんどが“歯周病”、いわゆる“歯槽膿漏”です。その原因は20種類にも及ぶ口の中の細菌です。

細菌は歯磨きで取り残してしまった食べ物等によって繁殖し、歯を支える組織(歯肉など)が崩壊することで、歯本来の機能を失わせてしまいます。歯周病は早い人で20代から進行し始め、個人差もありますが、30代後半あたりから自覚症状が出やすくなります。

 

治療が遅れると、外科的処置が必要になることも

歯周病は痛みを伴わず進行するため、治療の遅れで歯周組織の破壊が進んでしまった場合、外科的処置が必要になってきます。症状が初期の段階なら、専門医の診療で、歯や歯周ポケットの清掃、またはブラッシングの指導で、組織の炎症を抑えることができます。

 

ブラッシングで徹底予防するためのポイント3つ

予防法として、ブラッシングがあります。今回簡単に3つのポイントに絞り、歯周病にならないためのブラッシング方法をご紹介します。歯周病予防には歯垢(プラーク)を取ることが重要ですので、それを踏まえて下記ポイントを実行してみて下さい。

 (1)歯ブラシの角度、正しいあて方

基本的には毛先を歯面に直角にあて、2つの歯と、その歯茎の間に毛先をきちんと当てること

 (2)磨き方のコツ

軽い力で、歯ブラシの毛先が曲がらない程度に1〜2つの歯を目安に小刻みに動かして磨いていく(歯ブラシの硬さや大きさによっても要調整)

(3)必要に応じて補助器具を使う

デンタルプス、歯間・舌ブラシなど補助器具を使う(現在では手指による歯茎マッサージなども有効な手段とされています)

いかがでしたか? 毎日の歯磨きを正しく行うだけでも、積み重なると結果は変わってきます。不安のある方は早めに行きつけの歯医者さんに相談するようにしてくださいね。

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※ wavebreakmedia 

【筆者略歴】

小瀬木克英

新橋にある「最先端の技術力と設備機器」で「最新の完全無痛治療」を行う歯科医院ケイデンタルオフィスの院長であり歯学博士。東京慈恵医大・済生会中央病院と連携して歯科のプロと麻酔のプロがチームを組み、安心・安全且つ高い水準での歯科治療を提供中。