ナワブビリヤニハウス(茅場町)ナワブ特製ビリヤニ 1000円(税別)

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その土地ならではの素材やハーブ、スパイスを使って仕立てる個性豊かな各国料理。
現地出身のシェフが腕を振るい、本場さながらの味を届けてくれる、日本橋界隈の人気店を一挙にご紹介!

【錦糸町】レベル高すぎ&美味すぎ! カレー好き必食の2店実食レポ

多国籍料理
ASIAN DINING HATY HATY(三越前)

日本料理の隠し味を加えた、アジア各国のご当地メニュー

・フォー 980円

鶏ガラを8時間ほど煮込んで抽出したスープに、隠し味の醤油がコクをプラス。ベトナム直輸入の米麺の食感も魅力。

・ガパオライス950円。定番のタイ料理だが、こちらは鶏肉をじっくり炒めてカリカリの食感に。

・生春巻き580円。日本酒を加えたスイートチリ、アンチョビが香るグリーンソース、ワサビマヨネーズの3種のソースで。

オーナーのジャミルさんはバングラデシュ出身。若い頃にアジア各国を巡り、そこで出会ったさまざまな味を独自の感性でアレンジしてオリジナル料理を作り上げたのだという。

そしておいしさを支えるもうひとつのポイントが、ジャミルさんに日本料理の修業経験もあること。醤油や味噌、酒といった日本の調味料にも造詣が深く、隠し味としてそれらを取り入れることで、本場の味でありながら日本人にも馴染みやすいここだけの料理が生まれるのだ。

揃うメニューは、バングラデシュをはじめ、タイ、ベトナム、インド、インドネシアといった国々の名物。新鮮な野菜やフレッシュハーブを多用した爽やかな料理も多く、とくに女性から高い支持を集めている。アジア料理では珍しい立体的で美しい盛り付けも、日本料理からインスパイアされたもの。

Data
03-3548-0564
11:30〜14:30(LO14:00)/17:30〜22:30(LO22:00)
休日 日曜・祝日
50席
中央区日本橋本町1-8-8 金山ビル1F
カード可(ランチは不可)
予約可(ランチは不可)
昼目安800円 依る目安2500円〜3000円
分煙
東京メトロ銀座線ほか三越前駅A1出口より徒歩約5分

ウズベキスタン料理
アロヒディン(日本橋)

中央アジアの伝統料理を、ニューワールドのワインとともに

・仔羊とクスクスのタジン 1600円

細かい粒状のパスタ・クスクスをタジン鍋で調理する中央アジアや北アフリカの料理。骨付き羊肉から染み出す旨みが魅力。

・ミックスプレート900円。7種類がローテーションで登場する日替わりランチの一品。炒め物などが一皿に乗った人気メニュー。

・スマックサラダ650円。細かく切った野菜とスモークチーズをマヨネーズで和えたこってり味のサラダ。

・ルーマニア、キプロスなどの珍しいワインが揃う。ボトル2900円〜。

中央アジアに位置する内陸国ウズベキスタン。ここはシェフの出身地であるそのウズベキスタン料理が味わえる東京でも希少な一軒。日本ではまだ馴染みが薄い異国の味だが、食べてみると違和感なく味わえると評判を呼んでいる。

人気の理由は野菜や穀物がふんだんな地域であること、そしてトルコやロシア料理の影響を受けつつ洗練されていること。香辛料は使うがそれ以上に素材の味や組み合わせが重視され、肉や野菜、穀物本来のおいしさを前面に出したおいしさに仕上げられているのだ。

ホワイトソースやトマトソース、ヨーグルトなども多用し、味のバリエーションも豊富。20種ほど揃うキプロスやトルコ、ジョージア(旧グルジア)の希少なワインとともに味わえば、初めてなのにどこか落ち着くような不思議な感覚が楽しめるはず。

Data
03-3271-0221
11:00〜14:00/17:00〜23:00(LO22:30)
休日 日曜
20席
中央区日本橋2-16-4 日本橋山田ビル1F
カード可
予約可
昼目安900円 夜目安3000円
喫煙可
東京メトロ銀座線ほか日本橋駅D1出口より徒歩約1分

ネパール料理
ヒマラヤンビレッジ(人形町)

珍しいネパールのカレーは、優しい香りとさっぱり味が魅力

・ダルバート(サラダ、ドリンク付き) 980円(ディナーは税別)

ネパールの定番家庭料理。スープタイプのカレーや和え物、炒め物などが一皿に乗った定食で、混ぜて味わうのが本場流。

・ディナーセット1510円(税別)。カレー2種、タンドリーチキン、ナンなどのセット。ドリンクは生ビールもチョイス可能。

・モモ580円(税別)。ネパール風蒸し小籠包。中には鶏肉と野菜がたっぷり入っている。

隣国であるインド料理との共通点が多いネパールの料理。大きな違いは、ネパールの方が若干涼しいことからスパイス感よりも素材感を重視していること、そして油分が少なめでさっぱりとしていること。さらにオープン当初は本場そのままの味であった料理が、常連客の声を聞きながら少しずつ日本人向けに変化してきているのだという。

たとえば代表料理のカレー。複雑なスパイスの風味はもちろんあるが、ルーとは別に仕込む具材の食感や風味、仕上げに盛られるネギやピーマンの爽やかさ、生姜の香りなども生き生きと感じられる。もちろん5種から選べる辛さで辛口を選んでも、その印象が変わることはない。炒め物や揚げ物を頼んでも同様。素材が際立つから、食べ疲れず、食べ飽きず、もちろんワインとの相性も抜群という完成度なのだ。食べ過ぎにだけはご注意を。

Data
03-6905-7745
11:00〜15:00/17:00〜23:00(LO22:30)
無休
26席
中央区日本橋人形町1-7-6 HSビルB1F
カード可
予約可
昼目安1000円 夜目安1500円
喫煙可(ランチは不可)
東京メトロ日比谷線人形町駅A2出口より徒歩すぐ

タイ料理
バンコク ピーナッツ食堂(人形町)

異国でありつつ郷愁も誘う、下町の気軽なタイ料理食堂

・グリーンカレー 1000円

最初は甘いココナッツミルク、後からじわりと辛さが追いかける絶妙な味付け。たっぷり2〜3人分の量もうれしい。

・カオマンガイ900円。鶏出汁とパクチーの風味が決め手。仕込みに時間がかかるため、ランチタイム限定のメニュー。

・ガイガパオ960円。挽肉はあえて粗挽きにすることで、弾力と肉自体の旨みを引き出す。

日本でタイ料理店というと、どんな店もひとくくりにされてしまいがち。しかし当然のことながら、タイにもさまざまな地方があり、高級店もあれば大衆店もある。そんな点を踏まえてこの店が打ち出す明確なテーマは「タイのノスタルジック」。田舎町でひっそりと続く食堂のような穏やかで温かい空間、そしてほっとするようなおいしさが、この店には詰まっているのだ。

甘辛酸塩の要素が複雑に絡み合うタイ料理。どれかひとつでも突出してしまうと印象が変わってしまうため、この店で重視されるのは味のバランス。王道の味を確立した上で、各々の好みは卓上の調味料で調整してもらうというスタンスだ。それを可能とするのは、この道20年のシェフの技。誰が食べてもおいしく、誰にとっても少し懐かしい。そんな郷愁を誘う味が、この店で待っている。

Data
03-6661-9697
11:30〜15:00(LO14:30)/17:30〜23:00(LO21:45)
休日 日曜
37席
中央区日本橋人形町1-4-6 藤和ビル1F
カード可(ランチは不可)
予約可
昼目安850円 夜目安3500円〜
喫煙可(ランチは不可)
東京メトロ日比谷線ほか人形町駅A6出口より徒歩約1分

インド料理
ナワブビリヤニハウス(茅場町)

インドが誇る炊き込みご飯は、ビールのお供にもぴったりの味

・ナワブ特製ビリヤニ 1000円(税別)

複雑な香辛料の風味とチキンの旨みが染みだした名物料理。ディナータイムには一品料理サイズ600円(税別)もあり。

・ツーカレーセット900円。キーマ、バターチキン、コルマなど5種から2種選べるカレーとライス、ナンなどが付くお得なセット。

・ティッカ各300円。香ばしく焼きあげるインド風焼鳥。ヨーグルト、カシューナッツペースト、ホウレン草ベースの3種が揃う。

「世界三大炊き込みご飯」をご存知だろうか。聞きなれない名だが、れっきとした世界の定説。ひとつは日本の松茸ご飯、ひとつはスペインのパエリア、そして残るひとつがこちらの名物でもあるインド料理ビリヤニだ。長粒種米をスパイスとともに炊き上げるビリヤニは、豊かな香りとさらっとした食感が魅力。食事としてはもちろん、酒の肴としても味わえる万能選手だ。

もちろん店の魅力はビリヤニだけではない。インディアンバーの側面もあるこの店、インド料理を片手に多彩なドリンクを楽しむことができるのだ。しかも一品料理はほぼ全品300円、ドリンクもハートランドの生ビールからカクテルまで、全品300円という低価格。仕事帰りにふらりと寄って、スパイス料理片手にビールを一杯。インド料理の新たな楽しみ方を提案してくれる、またとない一軒だ。

Data
03-5614-0330
11:00〜15:00/17:00〜23:00
無休
11席
中央区日本橋茅場町1-11-4 小林ビル1F
カード不可
予約可(ランチは不可)
昼目安1000円 夜目安1500円
喫煙可
東京メトロ日比谷線ほか茅場町駅3番出口より徒歩約1分

※昼のみ、夜のみのメニューを掲載している場合もあります。詳しくはお店へお問い合わせください。
※本記事に掲載されている情報は、2015年7月〜9月上旬の取材時のものです。配信後にやむを得ない事情により、掲載内容が変更になる場合もございます。あらかじめご了承ください。

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