【TDSタワー・オブ・テラー】虫やトカゲ、タランチュラ。悪趣味なだけじゃなく「悪食」だったハイタワー三世
2015年1月13日から3月20日までの期間限定で、パワーアップ版で開催中の、東京ディズニーシー(TDS)「タワー・オブ・テラー:LEVEL13 “シャドウ・オブ・シリキ”」。
【写真】ファストパス通路の壁にある、オリンピックレストランのディナー・メニュー。こんなん食べられるの? (´Д`;)/ヽァ・・・
ホテルハイタワーのオーナー・ハイタワー三世は、悪趣味な収集家だっただけではなく、悪食でゲテモノメニューを好む人物だったようです。
ファストパス通路の壁にある、驚きのゲテモノメニューをご紹介! お食事中の方はご注意を!!
■新バージョンで開催中! 落下回数と演出がパワーアップ
東京ディズニーシーで人気のアトラクション「タワー・オブ・テラー」。
2006年にできたこちらのアトラクションは、2012年からは冬から春の時期恒例で、通常版よりパワーアップする「LEVEL13(レベルサーティーン)」へと変わっています。
そして、今年はさらにパワーアップした新バージョンで開催中。落下のパターンや回数、そして演出が通常版に比べて変化しており、さらなる恐怖が味わえます。
D*MANIA - 【TDS速報】大小7回落下! タワー・オブ・テラー新イベント「LEVEL13 “シャドウ・オブ・シリキ”」新要素まとめ
しかしながら大人気のこのアトラクションは、どうしても待ち時間が長くなる傾向があります。
ディズニーシーの人気と言えば、「トイ・ストーリーマニア!」もありますが、現在の冬から春にかけての季節は、このトイストーリーマニアを上回る待ち時間になる事もあります。
そんな長い待ち時間の話のタネに、雑学をご紹介。
■「悪趣味」なだけではなく「悪食」だったハイタワー三世
アトラクションの舞台となる、ホテルハイタワーの内外や、秘密の倉庫の中には、美術品や骨董品が多く並んでいます。
しかし、これらはどれも不気味な雰囲気ではあるのですが、実はそれほど資産価値が高いものでは無く、ハイタワーの趣味で選んでいたというストーリーもあります。
並んだ美術品等は、どれも不気味で、悪趣味なものばかり。しかも彼はその金と権力を使い、これらを強引に手に入れるという強欲な面を持った人物でした。
D*MANIA - 【TDSタワー・オブ・テラー】呪われて当然!?ハイタワー三世の強欲さに唖然とするエピソード3つ
そんな、ちょっと変わった収集癖のあるハイタワーですが、食事の好みもだいぶ変わっていたのです。
ホテルロビーに入ると、正面には彼が落下して壊れたエレベーターがあります。その左脇にある扉の上には「OLYMPIC RESTAURANT(オリンピックレストラン)」と書かれています。
そしてさらにその左側の壁には白い石版でできたレストランのコースメニューが貼られています。
このメニューボードの上には、彼の肖像画があるなど、なかなかのナルシストな彼ですが、実はこのメニューをじっくり眺めてみると…なんとも恐ろしいメニューが書かれているのです。
■虫やトカゲ、ヘビ、タランチュラ…想像を絶するメニューの数々!
メニューのある場所は、ファストパス利用者の通路になっており、すぐに通過してしまう場所なのであまりじっくり見る事が無い場所なのですが、この並んだメニューに使われている食材は……。
お食事中の方はご注意を!
■New Guinea Sago worms al dente
「ニューギニア サゴヤシ虫のアルデンテ」
■Montana Prairie Oysters in wine sauce
「ワインソースのモンタナプレーリーオイスター」
(プレーリーオイスターは食用の子牛の睾丸)
■jellied Eel Compote
「ウナギのゼリーコンポート」
■Fermented Shark with Cheese
「発酵したサメとチーズ」
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■Scorpion Consomme
「サソリのコンソメスープ」
■Cream of Tarantula
「タランチュラのクリーム」
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■Monitor Lizard Pilet
「オオトカゲのヒレ肉」
■Diamondback Rattlesnake Skewer
「ダイヤガラガラヘビの串焼き」
■Gooey Duck flambe u
「ミル貝のフランベ」
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■Tete de Veau
「子牛の頭」
■Bayou Alligator Tail
「バイユーのアリゲーターテール(ワニのしっぽ)」
■Boiled Camel's Feet
「茹でたラクダの足」
■Haggis
「ハギス」(羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でた料理)
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■Ugali Paste & Ambuyat with peanut sauce
「ピーナッツソースとウガリペースト&(※)アンブヤット」
※サゴヤシの木の幹の内側から得られるブルネイの食品
■Green Peas and Termite eggs
「グリーンピースとシロアリの卵」
■Stewed Tomatoes
「煮込みトマト」
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■Locusts in Chocolate Cream
「イナゴ入りチョコレートクリーム」
■Frog ala Peche
「カエルの桃包み」
■halo halo
「ハロハロ(パフェ)」
■Peche ala Frog
「桃のカエル包み」
■Fire Ant pudding
「ファイヤーアント(蟻)のプリン」
■Mead 「ハチミツ茶」
■Tea 「紅茶」
■With Yak Butter glogg 「ヤクのバターグロッグ」
……以上の様に、どれもあまり味わいたくないメニューが並んでいます。
「発酵したサメとチーズ」という事は、わかりやすく言うと、、「腐った魚にチーズ」という事に?
においを想像しただけでも卒倒しそうな料理ですね。
ハイタワー三世は世界中から美術品等のコレクションを集めると同時に、このような「ゲテモノ食材」も収集して食していたのかもしれませんね。
■ホテルのグランドオープンの時、招待客にこの料理を提供していた!
メニュー見るだけで、気分が悪くなりそうな、料理の数々。
しかし、レストランのメニューなら、それを食べなければいいだけの話ではありますが、実はここにもハイタワーらしさが隠れたエピソードが。
ホテルの外になりますが、建物に向かって左側には、掲示板のようなものが、3つあります。
これは、現在、ホテルツアーを開催している「ニューヨーク市保存協会」が設置したものです。
ホテルハイタワーの建設から、ハイタワーの様々な冒険の様子、そして彼が失踪した後の新聞記事等の、スクラップ等が貼られています。
真ん中の掲示板裏には、ホテルのグランドオープン時の新聞記事等が貼られているのですが、ここにも先程のオリンピックレストランのメニューと同じものが貼られています。
しかもこれは良く見ると、上部にはグランドオープンした時のメニューと書かれています。
……そうです。
このゲテモノ料理、ハイタワーは自分だけが楽しむならばまだしも、実はグランドオープンの時の、数百人の招待客に、この料理を振る舞っていたのですね。
同じく、この掲示板には、グランドオープンの時の会場の写真があるのですが、この時にテーブルに配膳されていたのが、あの恐ろしいゲテモノメニューと言う事になるのです。
権力者でもあったハイタワー三世。こんなところでも、彼の性格がよく表れていますよね。
ホテルハイタワーにはこうした細かな物語が非常にたくさん隠れています。大人気の「タワー・オブ・テラー」は、特にこれからの春の季節は、待ち時間が長くなる傾向があります。
建物の内部に施された、様々なプロップス(小物)や、美術品などを見ながら、こうした奥深いストーリーを想像してみるのも、面白いかもしれませんね。